自分の実力というのは、中々分からないものです。
たとえば学校の学力テストのようなものであれば、はっきりとした順位が出る。またスポーツや格闘技など、何かの試合があれば、はっきりとした順位が出る。そうすると、誰だって何となくの自分の実力は分かるでしょう。
しかしそうしたものでなければ、中々分からない。
たとえば「親」であれば、親の試験や試合もないから、順位のようなものは出ない。整体や医者のような職業も、試合はない。
そうすると、明確な判断基準がないため、少し自分の実力の判断が難しくなる。
合気道も試合がないため、実力がどの程度のものか、よく分からなかったりする。そうすると人によっては、級とか段とかで判断したりもする。
しかし級とか段というのは、道場や流派にもよりますが、ある程度年数やっていれば、誰でも上がって行くものなので、何段だから実力があるとは必ずしも言い切れない。
それで勘違いしたりもする。
合気道の達人、塩田剛三先生は、自分でも少しは上達したような感じはするけれども、試合がないので、どれぐらいの実力なのか、また合気道が通用するものなのか、よく分からなかったそうです。
それがある時、上海で殺し合いのような格闘になった時、自分ではさほど力まず、軽くやっているのに相手が倒れ、それで合気道というのは、凄いもんだなと、またその時に合気道の悟りを開いたそうです。
と言っても、こっそり、しょっちゅう喧嘩していたそうですけどね。
試合やテストが無くても、そうした何らかのきっかけがあれば、自分の今の実力が分かったりもしますが、そうしたものが無ければ、それを判断するのは、自分の感性でしかない。
その感性が無ければ、自分の実力を勘違いすることになる。
しかし人は自分は凄いと思いたい生き物だから、試合やテストで、目の前に自分の実力を突き付けられなければ、こっちの分野では、「自分はきっと実力あるぞ!」と思いたくなる。
そうすると人の話も聞けなくなったりする。
私はカジノには、一回も行ったことがないですが、もしやるのであれば、一つ考えている方法ある。
スロットとかは、一獲千金を狙えるかもしれませんが、確率が低いので、やるにしても、お遊びでちょこっと程度やるだけで、私はディーラーを相手に勝負する。笑
と言っても、相手はプロだから、ルールもろくに知らないようなど素人が、逆立ちしたって勝てっこない。
世の中には、カードを一瞬にして記憶できるような人もいますが、プロのディーラーは、そんな位のレベルの人たちで、また結果を出せなければ、直ぐ首を切られる、厳しい世界で生きている人たち。
だからど素人が、ディーラーに勝とうなどと言うことが、間違えている。
じゃあどうするか?
まずディーラーが勝つこと、全てを操作出来ていることを前提にして考える。
その上で、こちらもちょっと御ひねりを貰うような賭け方をすれば、少し勝機があるのではないかと、思っているのです。
やったことないから、知らんけど。笑
もう少し具体的に言うと、一日の売り上げがいくら以上かと言うのが、あるはずなんですね。
それ以上稼ぐことが出来れば、プロとしてやっていけるし、逆に言えばやっていけない。またそれの額が、一か月などトータルで多い人程、一流のディーラーとなる。
と言っても、日本にあるパチンコでもスロットでも、いくらかは出さないと、誰も来てくれないし、ノルマ分を稼げるのであれば、それ以上のものは、出してもいいということでもあるから、その分をディーラーのお仕事を邪魔しない範囲で、少し頂くのです。
旅行で一晩だけ行くみたいのだと、中々データを集めきれませんが、一日でどれくらい稼いでいるのか、どういう時に払って、どういう時にがっぽり持って行くのか、カモにする相手は、どういう相手か、といったことを観察し、
ディーラーがカモを相手に勝負に出るぞ、みたいな時などに、そのカモの人とは違う所に賭けたりする。
簡単に言えば、そんな感じです。
こっちも超一流のギャンブラーであれば、ディーラーを相手に、マジの本気勝負をやりますが、ど素人がそんなプロを相手にすれば、返り討ちに合うのは当たり前なんだから、こっちはど素人の実力を受け入れて、ディーラーを打ち負かそう、勝ってやろうなどという考えは起こさない。
どちらかと言えば、ディーラーとお友達になる。
またど素人が、一日で1000万稼ぐとか、100万稼ぐとかしなくていいんだから、ほんのわずかなご飯代程度のお小遣いでも貰えたら、嬉しい訳です。
プロに挑もうとするような、ど素人のカモの方々に、ディーラーのお給料を払って頂き、ディーラーのお仕事を邪魔しない様、どちらかと言うと、協力してあげる感じで、ディーラーのいらない分の、ご飯代とお土産代程度をちょこっとだけ頂く。
そしたら、ちょっと稼げそうでしょ?
物事は俯瞰的に、柔軟に、そして自分を受け止めて考えれば、実力がないなら、ないなりにも、成功できるものです。
しかし大体は、自分が実力はないのに、「自分は実力あるんだぞ!」と主張したい人もいる。
そうしたら本人は主張したいのだから、主張させてあげる。
その間、こちらはこちらで、上手いこと生き抜いていく。
ただ時にはプロのようなものに挑んで、撃沈するのもいい経験、薬にはなる。
それで勘違いが正される訳で、その方が早かったりもする。
何もしないとか、避けてばかりだと、いつまでもよく分からない。
自分がど素人であることを受け止めて、それを上手いこと利用するか、
「自分には実力があるんだ!」と主張し、撃沈する。笑
もしくは何もせず、もしくは避ける。
と、色々と方法があり、自分で好きなものを選択できるし、必ずしもどれかが正しくて間違っているというものでもない。
ただど素人なりにも、勝っていく道、生き延びていく道もある。
それが分かれば、自分に実力がないことを過度に恐れる必要もないでしょう。