強い思いは関係ない

スポーツなんかでも、

「どれだけ強い思い、気持ちがあるかだ」

みたいなことが言われたりしますが、そうだとも言えるし、全く違うとも言える。

 

たとえば恋愛で、「世界中の誰よりも好きなんだ!」と言うぐらいに、思いが強いとしますよね?

それぐらい思いが強いのだったら、当然恋人になれそうなものだけど、実際にはなれなかったりする。中には、ストーカーになる人もいるかもしれない。

そういうことなんです。

 

思いなんか関係ない。

 

テレビで、覚せい剤をやっていた人の番組があったりしますが、私は興味あって時折見たりします。

その人が、再び覚せい剤などに手を出すのか、完全に断ち切れるか、成功するか失敗するか、つまりはどうしたら成功するのか、成功法則に興味があるのです。

 

基本的に再犯率が高いので、またやってしまうのですが、反省のようなものが無く、元々やるつもりの人もいますが、

「もう手を出さないぞ!」「私はやり直すぞ!」

と、強く思ったりする人も多い。

しかし、どんなに強く思おうが、また掴まるもんだから、そこでも強い思いというのは、関係ないんだろうなと思う訳です。

 

完全に断ち切れるかどうかの一つの目安として、「強い思い」があるかないかではなく、その人が質的に変わったかどうか、変えれるかどうかにあると思っています。

たとえば出所したはいいけど、「夜のお仕事します」、何て言うんだったら、また覚せい剤などに出会うチャンスが増えたりするから、夜の仕事はやらないようにし、またお酒やタバコも、出来るだけ離れた環境に身を置くようにした方がいいでしょう。

 

しかし、就職先を見つけることも難しかったりする大変さから、覚せい剤の負の連鎖に陥りやすいのですが、そこを真剣に考える必要があり、その所の決意の強さ、信念の強さが大事で、その辺りが変わっていなく、今までの自分の延長のまま、

「やり直す!」「次は違うぞ!」

と、どんなに強く思おうとも、また手を出すだろうなと思ってしまう訳です。

 

結婚にしても、結婚する時は、「この人を一生愛するんだ!」みたいなことを思ったりしますが、それも余り関係ないですね?笑

営業にしても、「今日こそは絶対契約取るぞ!」と強く思ったって、契約が取れるとは限らない。何故なら売り方が間違っているなら、どんなに頑張ったって、契約を取る事は難しいからです。

逆に言えば、それ程強く思っていない人の方が、契約を取っていることだってある。

強い思いは関係ないんですね。

 

むしろ強い思いが、邪魔をすることの方が多くある。

子供のためにと強く思うと、子供の意思を無視して、親のやり方や考え方を押し付け、モンスターペアレントになったり、親子関係も上手く行かず、勉強もしなくなったりする。

芯の部分では「思い」はありながらも、冷静さ、客観性もなければ、山全体の形が見えない。

 

スポーツでは、熱くなっている親には、何も教えることは出来ませんが、

「強い思いがあるから、正しいんだ!」

みたいにもなりがちです。

強い思いよりも、いいものを受け入れられるかどうか、変われるかどうかの方が、大事じゃないでしょうか。

 

もし、

「私は本気でプロを目指しています。だからプライドなんかよりも、上手くなることの方が大事なんです」

というような思いの強さであれば、強ければ強い程いい。

 

自信とも同じようなことですが、思いを持つと判断力は大幅に低下するため、もし普通の心理状態でないのであれば、その場で判断はせず、少し時間、期間を寝かせる。

そうすると、風呂に入っている時とか、食器洗っている時とか、リラックスして、無になった時などに閃いたり、ニュートラルな状態な時に、正しい判断が出来ます。

強い思いは関係ありません。

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