中々の個性派ぞろいだったので、ちょっと解説してみたいと思います。

あなたは誰タイプかな？

 

オノラはある程度説明したので大体いいと思いますが、多かれ少なかれ、誰しもがオノラ的要素は持っている。

 

オノラに歩み寄ろうとした髭もじゃのルークは、余り癖がなく、大体の人とやっていけるようなタイプ。

少し程度であれば、「大丈夫か？」程度で済みますが、誰だってずっとわめき散かされたり、ふてくされた態度を取られ続けると、ストレスになる。

それを心身ともに極限状態で、冷静にオノラに歩み寄ろうとしていた姿勢は評価できる。

ただ後半、孤立したダニに対する反応は、オノラに対する反応と、全く同じもので、自分が理解出来ない特異タイプの人とは、余り上手くやっていけない。

 

本当はオノラには、「無視されたと感じていたんだね」と、オノラの気持ちに共感し、オノラを肯定してあげるだけで、直ぐ解決出来たし、それをした後であれば、こちらの言うことは、何でも言うことを聞いてくれたのですけどね。

しかし言うは易しで、実際にはそれがちょっと難しい。

 

人のいいルークも、最後には我慢の限界となり、相当参ったようだったようで、「しっし、悪運を払おう」というのは、笑っちゃいました。

 

クリスは男とはこういうものだ、こうすべきだというのがあって、頼られたい、頼って欲しいという強い気持を持っている。

そのため自分の力を証明したかったオノラと、衝突した。

ルークは特に証明したいといったものなどなく、実力のあるクリスを素直に信頼し、頼れる存在だと思っているため、衝突を起こさない。

クリスは頼られたいし、ルークはクリスを頼りにしているし、それによってルークを信頼し、二人は結束力も強まった。

 

それとクリスは自分が強い分、少し性格がきつい印象はあるものの、オノラが最初にリタイヤを考えていると言って来た時には、もう少し頑張ったらどうだと説得していたことから、オノラの100％を否定しているとか、拒否している訳でもなかった。

細かく言えば、オノラがリタイヤすると、リーダーとして失敗した、また自分のサバイバル能力を否定された感じになることと、オノラと上手くやって行きたい気持ちもあったんですね。

 

後半は食料の確保が中々出来ず、苦労していましたが、もし釣り針を捨てられていなかったら、もしかしたらもう少し楽に過ごせたかもしれない。

 

次にシェーン、アラナ、ダニエルの三人ですが、シェーンも自分を主張したかったのが強かったし、戦国時代で言う、功を焦り過ぎましたね。

また一発で仕留めるだとか、一々いわんきゃいいのに、デカいことを言うけれども、結果が伴わないから、周りからすれば嘘つきみたいな感じで、「こいつなんなんだ」と言う印象を、アラナ、ダニエルに与えてしまった。

 

本当は、シェーンとアラナが衝突しているのであれば、ダニエルが「まぁまぁまぁまぁ」と、仲を取り持てばいいのでしょうが、ダニエルは菜食主義もあって、争いを好まない。

だからシェーンよりは、アラナの方が争わずに済むから、アラナについて、アラナに従う。

荒波をそれでも菜食主義を最後まで貫いたことは、芯がしっかりしていたものを持っていて、大したものでした。

 

アラナは顔がまるで戦士の様にとにかく怖くて、性格がきついけれども、何か自分とは違うものを主張して来なければ、気にならない。また二対一となれば、こちらに分があることを知っている。

そうしたことが分かっているから、後に合流した時、自分が不利になるような時には、衝突は起こさない。

ただシェーンやダニの様に、立場や気持ちが弱いものを見つければ、自分が弱いものを見たくない、弱い人は許せないこともあって、徹底的に叩く傾向にある。笑

 

そんなアラナですが、シェーンが何も言わずに行くことについて、気にかけているということは、嫌いでありつつも、寂しさも持ち合わせていることで、シェーンに寄り添って欲しい気持ちも、実は持っている。

人間というのは、本当の気持ちを抑えたり、表現できないから、中々難しいもんですね。

 

それにしても、アラナとダニエルがいた時には、口先ばかりだったシェーンですが、それは自分のペースを乱したことで、空回りして結果を出せなかっただけで、サバイバルの技術自体は持っていたから、もし最初から一人でやって行くと分かっていたなら、恐らく達成出来たでしょう。

 

そんな苦労したシェーンも、ジェフとＥＪの仲間に入れて貰い、ようやく自分の居場所を見つけることが出来た。

前半のツケがあった分、体調が戻らずリタイヤはしますが、電気ウナギを仕留め、最後に水を見つけたことで、ジェフとＥＪの恩返しを果たし、またそのためにもリタイヤした。

この最後のミラクルと、潔よさはかっこいい！