前回は便利な時代になったことで、却って痛みなどで悩むことになった話をしました。
今回はもう一つ大事な話。
便利な時代になった事は、小さいことに関してはいいのですが、その反面、大きな夢や目標を、叶えることが難しくなる。
一時期、人類家畜化計画と言われていましたが、まさにその通りで、どうでもいいようなことを、簡単に望みを叶えさせることによって、大きなものは決して叶えさせなくする。
それによって、夢があっても夢を見るだけの夢物語で終わり、逆に権力者は益々権力を握り、お金のある人は益々お金を増やせる世の中になる。
たとえばプロアスリートを目指すとした時、プロになれる人というのは、0.1%もいないぐらいですから、超難関コースです。
だけど、便利なことに慣れ過ぎているもんだから、何でも願いが叶うと思っていて、その超難関コースを、表面的には当然難しいものだとは考えながらも、奥底では、同じように簡単に叶うものだと考え、分かりやすく言えば、舐めまくっている人が多い。
どう考えたって、プロになるには相当な努力、もしくは素質や才能が必要になりますが、本人なりには頑張ったりはしているものの、真剣にプロになることを考えた努力が全く出来ないのです。
たとえば高校や大学に行くため、今は多くの人が、週に二回ぐらい塾に行ったりしますよね?
じゃあ、なんでプロを目指しているという人が、プロに習おうとしないのかと不思議に思うのです。
東大に行くために塾に行くのではなく、たかがその辺にある高校や大学に行くレベルで塾に行くのに、東大以上に難しいプロアスリートを目指すという人が、決してプロに習おうとはしない。
「えっ?」
「プロ目指しているんだよね?」
と、私からすると思うんですけど、どうでしょう。
もちろん中には、独学で東大に行く人もいるし、有名私立の様に、学校の先生がプロのような先生で、生徒も皆頭がよく、環境も整っているというのなら、その他に特別塾などに通う必要はない。
スポーツもそれと同じで、親が天才的です、子供が天才的です、チームの先生がプロアスリートを育てたりしている優秀な先生です、環境も整っています、と言うのなら、その他に、特別なことはいらない人もいるでしょう。
しかしそんな人は、日本全体から見れば、ほんの一部の人でしかなく、プロに習わせようともせず、「プロになりたい」とか、「オリンピックに行きたい」と言うのは、本当にプロになる気があるのだろうかと、大変疑問に思ってしまう訳です。
またそういう人が余りに多いもので、自分が言っていることが間違っているのか、自分の頭がおかしいのではないかとすら、思ったりしてしまう。
浅田真央さんは、国民から愛されるような人ですが、表には余り見せないものの、かなりストイックな面もあり、だからこそ成功出来た訳ですが、村上佳菜子さんにしろ、口だけの人には厳しいそうですからね。笑
確かに揺らぎ整体は、一回の施術で6000円~9000円かかりますから、300円とか500円の整骨院とは値段が全然違うし、他の整体でも3000円~5000円程度でしょうから、それと比べればかなり高い料金設定です。
また、もしたとえば9000円の施術を月二回、4000円のセミナーを、月二回受けたとすれば26000円となり、結構な出費になると思います。
だから、
「家は塾にも通わせているので、そんな余裕ないんです」
みたいな人だっているでしょう。
ただ、もしそうだとすれば、プロになる気はないと言う証明になる。
なぜならプロになるための指導を受けるよりも、塾など他のことの方を重要だと考えているからです。
収入が15万円程度なら、殆どが生活費で消えるので分かるのですが、テレビは買います、立派な車は買います、だけどお金がありません、と言うのは、プロになる優先順位が一番低い、というだけに過ぎない。
この辺りが、便利な事に慣れてしまったことに関係していて、簡単なことは何でも自分の思った通りに出来てしまっていたものだから、同じように全てのものが、自分の都合のいいように、出来ると思ってしまっている。
そのため自分はお金を払いたくないけど、プロになりたいと思っているのであれば、お金を払わなくても、プロになれるだろう、と無意識的に思っている。
安いものは安いなり、高いものには理由があると言われたりもしますが、300円や500円の所で、プロになれるのであれば、もちろんそれでいい。
しかし何でも安く済まそうと、自分の都合のいいようなことを考えて、値段が500円だからと言う理由で行っていたのであれば、プロという大きな夢を叶えることなど出来やしない。
月に26000円施術やセミナーに払うというのは、分かりやすく言えば、プロを目指すのに月2万6000円を投資するということです。
自分の給料から考えて、2万6000円が高いかどうかは、それぞれ違うと思いますが、プロになるために、その投資を月2万6000円というのは、高いことなのだろうか?
もし、月50万円かかると言うのなら、その道を諦めなければならない人も多くいるでしょうが、2万6000円をプロを目指しているという人が、本当に払えないものなのだろうか。
また月に2万6000円投資する人と、全く投資しない人とでは、どちらがプロになれる可能性が高いのだろうか。
プロを目指す人は、どちらの道を選ぶべきなのだろうか。
確かに家族を養うのに、収入が15万円程度であったなら、毎月3万円近くの出費は難しい。
しかしもし仮に15万円だったら、バイトでも何かして、もう少し働いて増やさなければならない。子供をプロに育てる親には、それぐらいの体力、バイタリティがいる。
またもしどうしても2万6000円分の収入を増やせないというのであれば、支出の面を見直し、出来る限りの支出を減らさなければなりませんが、その場合、電気代とか水道代とか、コピー用紙の裏を使う、みたいなことをする。
しかしそれはいいですが、数万円分にはならない。
数万円分を作り出すためには、車を軽自動車に変えるとか、もっと安いアパートに引っ越すといった、根本的な見直しがいる。
しかしそういったことは、まずしない。これが便利に慣れているからなのです。
便利を優先し、夢を後回しにする。
そうすると大きな夢であれば、まず叶いませんよね?
だから便利によって、成功出来なくなるのです。
(一応、アパート引越しなさいと言っている訳じゃないですからね。笑
そういう考えもありますよ、と言うたとえで話しています。
それと、勉強を疎かにしろと言っている訳ではありません。それについてはまた書きます。)