病気の人に出来ること

波乱万丈な人がいて、その人と関わることを、直ぐ止めたという話をしましたが、それでも若干の影響を受けてしまいました。

具体的なことを少しだけ言えば、気の流れが悪くなった。

これは無意識に、その人にリンクしてしまったからなのですが、どうしても助けてあげたい、何とかしてあげたいなどと、余計ではないかもしれないけど、余計なことを考えてしまうもので、それによってリンクしてしまったのです。

 

これは中々難しい所なんですけどね。

整体においても、痛みや症状などで色々困っていたとすれば、治して欲しいと思うでしょうし、整体をやっている人だって、誰だって治したいと思っているののですが、治す訳には行かない。

他人が治すことは出来ないと言った方が、理解しやすいかもしれませんが、それなのに、他の人が何かしようとすれば、尚おかしくなったりする。


 

本当によくあるのですが、施術で痛みとか取ったりして、よくなったりするとしますよね?

本人の問題も取れていれば、もちろんそれはいいのだけど、そうでもないのに、他人が余計なことをすると、今度はもっと酷い症状になったりするのです。

 

整体でなくても、たとえば子供が病気だったりでもすれば、親であれば、どうにかして治してあげたいと、思ったりしますが、それによって、余計に病弱にしてしまうことも、あるんじゃないでしょうか?

私が聞いた話では、過保護な親が、中学生の子供に、「あなたは弱いんだから、げげげの鬼太郎なんか見ちゃいけない」と言っていたら、その子供が映画館で鬼太郎を見たら、本当に気絶したそうです。笑

 

幼児ならまだしも、「げげげの鬼太郎で気絶する奴いるか」と思うのですが、お母さんとしては子供のことを考え、心配したりしていたのだけど、それは全く余計なことで、

自分の思いとは裏腹に、毎日子供が弱くなるよう洗脳していたものだから、たかが、げげげの鬼太郎で気絶するなど、超絶怒涛の催眠が、上手いことかかったんでしょうね。

 

それと、治してあげたいと言う考えが行き過ぎると、余計なものを背負ってしまうことにもなります。

「私の苦しみが分からないだろう!」

なんて言われでもすれば、日本人は、「自分も少しでも苦しみを背負って生きて行こう」みたいになりやすいですが、

その背負った分で、子供の病気が治るのならいいけど、治らないし、むしろ余計に悪くなったりして、無駄に共倒れみたいなことになる。

 

また子供が病気になったと言うのであれば、それは親の問題を表現していることでもあり、その問題を取り除こうとする分にはいいのですが、余計な所まで踏み込んで、

「全部私やります」みたいなことをやると、余計に病弱にしてしまうなど、おかしなことになるのです。

自分を責めると言うのも、何の解決にもならないので、全く余計なことですね。

 

それともう一つ言えば、痛みは、必要だから出ているものでもありますが、それを作り出すことによって、後ちょっとで、変われる所に来ていたりすることもある。

その場合、他の人が余計なことをすると、その人が変わろうとして作り出したチャンスを奪うことになる。

 

その時などは、やれることと言えば、ヒントを与えることぐらいで、後はその人を見守ることぐらいしか出来ない。

また家族にしろ、知り合いにしろ、その人の問題、症状に気を囚われるのではなく、自分に集中し、自分の問題を解決することが、全く関係ないようで、不思議とその人を治すことにも繋がる。

子供の病気などは、親のストレスが取れれば簡単に治ったりしますからね。

 

丸岡いずみさんがうつ病になって、実家で「もうやだ、死にたい」と嘆いていると、母親に「大変ねぇ」とあっさりとした対応を取られたそうですが、うつ病を治すのに、そうした対応をしてくれたことも、良かったそうです。

普通は「死にたい」などと本気で困っているような人を見れば、何とかしようとするものですが、何も出来なくて、無力さを感じたり、ストレスを抱える。

 

しかし出来ないことは出来ないし、ストレスを抱えたことによって、治るものでもない。

それよりも、「大変ねぇ」みたいに、一見すると薄情のように見える対応が、実は最も優れた看病の仕方であったりするんです。

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