腰痛だという人の考え

腰痛だと言う人に、「どんな時腰痛くなりますか」と聞くと、朝起きたら痛いとか、動き出す時に痛いとか、立っていると痛い、歩いていると痛い、屈むと痛いなど、そうした答えが返って来るかと思っていたら、たまに、

「寝すぎると痛いんです」

何て答えが返って来ることがある。

それって、「私、食べ過ぎると何故か太るんです」と言っているのと同じじゃないか、と思うのですけど、本人は大真面目にそう思っている。

 

腰痛などの直接的な原因は、筋肉に問題が起きていることにあり、それを自分で直接的なアプローチで治すことは少し難しいから、専門家にみて貰うと言うことはあると思います。

しかし、どうしてそうした問題が起こるかと言うと、間違った体の使い方の癖や、生活習慣などにあり、少し難しいことを言えば、全ての原因は、自分の内面にある。

これが真実です。

 

根本原因が変わらなければ、たとえ筋肉の問題を取り除いたとしても、直ぐに痛みが出る様になるし、また逆に原因を取り除きさえすれば、直接的なアプローチを行わなくても、痛みなどの症状、もしくは結果が変わる。

だから医者が病気を治すことは出来ないし、私も腰痛を治すことは出来ない。施術した所で、寝すぎればまた痛くなるでしょう。

それは本人に変えて貰うしかない訳です。

 

もう少し言えば、仮に私が定期的な施術をしたとすれば、体が変わるため寝すぎるというこが、無くなってくると思います。しかし心が変わっていなければ、形を変えて、違う問題を作り出すようになる。

つまり寝すぎで腰が痛いと言うのは無くなっても、違うことで腰が痛いとか、どこかが痛いみたいなことが起こる。

 

寝すぎたら痛いと言う腰痛は、寝すぎなければいいだけだから、大した腰痛でもなく、また寝すぎだということを教えてくれるサインが、正常に反応している、もしくはむしろ家族も仕事の上司も、「お前寝すぎだぞ」と、誰も教えてくれない、叱ってくれないことを教えてくれる有難い存在でもあります。

しかしそれでも、ストレスが重なり過ぎたりしたりすると、風邪は万病の元みたいに、何てこともないことから、自分自身でえらくたいそうな病気にしてしまうこともあるので、注意は必要です。

 

基本が大事だと言われたりしますが、それは基本が疎かになるから大事だと言われる訳で、ごく当たり前の考え、まともな考えも、ちょっとしたことで、持てなくなることはよくある。

気持ちに余裕を持つようにしておかないと、忙しさやストレスなどの惰性のまま過ごしてしまい、自分を振り返ることがなくなり、いつの間にかおかしな考えになってしますが、そうならないためには、意識的に一息入れて、間を取るようにするといいです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>