肩こりと垂直軸

重力は垂直軸方向に働きますから、その力の方向と身体のバランスとが一致していれば、余計に筋力を使うことがなく、身体に負担がかかりません。
 
例えば真っ直ぐな棒を垂直に立てれば、重さは下に働くため、支えなどなくても、立つことができます。

しかし上が横に出ているL字型の棒だとしたら、重心がずれてしまうので、土台を大きくするなどしないと倒れてしまう。

人間もこれと同じで、理想的な姿勢であれば、身体の重心が垂直軸と一致し、筋肉をあまり使う必要がなく、肩の負担も余りかかりません。

これが頭が少しでも前に出た姿勢になると、前に倒れてしまうので、そうならないために、センサーが働き、筋肉の力を使って頭を支え、姿勢を維持しようとする。

この状態が長く続くと、筋肉は疲労困憊し、悲鳴をあげてきます。

その悲鳴が肩こりで、肩こりはその姿勢をもう取らないでと訴えているのです。