間違った努力はマイナスである

努力はやればいいものだと思われています。また努力をして悪いことは何もないと思われています。

しかし間違った努力であれば、やればやるほどダメになることを知らなければならない。

例えば道に迷われた経験はあると思いますが、道を間違えた場合、一生懸命進めば進むほど、目的地に近づけるでしょうか?

道を間違え進んだのであれば、進んだ分だけ戻らなければならないのです。

努力はやればいいってものではなく、間違えた努力なら、その分余計にやり直す必要が出てしまうこともある。

本質とは何か

本質とは、一言で説明することは難しいですが、基礎、基本、そういったものです。

もう少し違ういい方をすれば、本質的なものは多くの人にとってつまらないもの、人気のないもの、また直ぐには理解出来ないもの。

 

ダイエットで言えば、運動と食事です。しかしそんなことはやりたくないいから、サプリメントやダイエット器具など、テクニック的なものに走る。

病気や関節痛にしても、生活習慣を見直すことが本筋ですが、そういうことは面倒くさいので薬や手術、施術を受けて治そうとする。

しかし原因を変えることなく、薬や施術を受けたりしても、一時的な誤魔化しに過ぎません。

 

がんにしても、たとえ手術で全摘しても、癌を作り出したのは生活習慣です。だから、それを変えない限り再発する。

健康法も様々なものがテレビや雑誌などで紹介されていますが、テクニック的な健康法ではなく、毎日生活習慣に気を付けそれを続けていくことが、一番重要なことです。

本質とは

テクニック以外に何を教えるか

私は余りテクニック的なことは教えません。

テクニック的なものというのは、少しわかりにくいかもしれませんが、
簡単に言えば誤魔化し的なもの、また直ぐに結果が出る的なもの

料理で言えば、手間暇をかけて作ったものに対し、
添加物を入れてパパッと作るもの

と言えば、何となくイメージできるでしょうか。

 

愛情を持って手間暇をかけて作った料理と、科学的にそれっぽい味を作り出したものとでは全然違う。

また、たまにはいいかもしれないけど、長い時間で見た時に、愛情のこもった料理を食べ続けるのと、添加物で固められたものを食べ続けるのとでは、健康面などで大きな差が付くと思います。

 

テクニック的なものとはそういったようなもので、その時は通用するかもしれないけど、その内通用しなくなる。

ビジネスでも勉強された方はわかると思いますが、テクニックに走ることはダメだと言われています。

 

では、テクニックを教えないで、何を教えるかと言うと「本質」です。

本質を追求し、それに取り組んでいくことが一番重要です。

テクニック

リセットすることは難しい

ロンドンオリンピック代表の田児選手が、奈良岡選手に「リセットしなきゃいけないよ」と言われていましたが、プロになりたい、オリンピックに行きたいと言う人には、私も今まで同じような指導をしてきて、同じように理解されませんでした。

今は理解出来ないことがわかっているので、教えることを止めましたが、しかしあれを見て、全国優勝する人が理解出来ないのだから、理解出来なくても仕方がないのかなと思いました。

中々難しい。

 

一応リセットしなければいけないことの、理論ぽい説明をすると、土台が傾いていたり悪くても、積み上げていくことは可能ですよね?

しかし高く積み上げることは出来ない。

それを客観的に、「土台が傾いているから、これじゃ無理だね」と気づければいいのだけど、積み上げていることに一生懸命になっていれば、そんな事には気が付きません。

また、うすうす悪いようだと思っていても、借金をしてまで建てた念願のマイホームが、実は耐震強度が不足していて、震度5の地震が来れば崩れると言われても、

「いいや、なんとかなるはずだ」、「地震なんか来るはずがない」と考え、簡単には建て直すことは出来ない様に、今まで積み重ねてきた努力を否定することは、そう簡単には出来ないでしょう。

そういうことなんです。

tumiki

テクニックは一回リセット

「めざせ!2020年のオリンピアン」というテレビ番組で、バドミントンの中学全国大会で、一年生で全国優勝した、奈良岡功大(ならおかこうだい 13歳)選手の特集が行われていました。

中学一年生で全国優勝は史上初。また高校生の出る全日本ジュニアでもベスト4の成績を出しています。

そんな奈良岡選手が番組内で、ロンドンオリンピックに出場した、田児賢一(たごけんいち)選手に指導を受けていたのですが、その時、田児選手が奈良岡選手に、

 

「もうちょっとシンプルにやってみようと思わないの?

オレも功大みたいに色々フェイントかけたり多彩にやってた。世界の選手とやった時に全く通用しない。まったく通用しないと気づいて、じゃあどうするか。

いま功大が積み上げてるものを自分の中で一回ゼロにできるか。

一回自分の中でリセットして、また一からやらないといけないと思えるようになればもっともっとプレーが良くなる。」

 

と言っていました。

奈良岡選手は、ラケットのコントロールテクニックが優れていて、強弱長短自在に使い分けることが出きる。

しかしそれに頼っているため、足を動かせていなかったり、プレーが雑になっていたりする。

それを教えていたのです。

 

ただ奈良岡選手は、今のやり方で勝つことが出来ていたのだから、今のやり方の何が悪いのだろうか、と言う具合に、まだ理解出来ていないようでした。

田児選手も
「分かんないよな~。でも頭の片隅に入れておいて」

といった感じでしたが、勝っているのにリセットすることなど、理解することは中々難しい。

簡単に言えば、テクニックに走って、基本を疎かにしてはいけないということです。

 

勝てばいいとは限らない

スポーツであれば勝てば、誰だって嬉しいでしょう。親だって子供の勝つ姿をみたい。しかし勝てばいいとは限らない。

競技にもよりますが、勝つことは勝ち方さえ教えれば、ある程度の所まで勝つことは出来るのです。

極端に言えば、それを知っているか知らないかで勝敗を分けることになる。

勝ちたいだけなら、それを教えて練習させればいい。

 

私はそれを知っていますが、そういったことは、教えません。

勝つかもしれないけど、社会に出れば何の役にも立たないし、我儘になることもあれば、伸びしろを無くす恐れもあるからです。

これは説明しても中々理解出来ない所だと思います。特に当事者には理解出来ない。

 

私も今までそうしたことを説明したことがありましたが、直ぐに理解出来る人はいませんでした。

理解出来ずに終わるか、1年とか2年習ってようやくわかってきた、そういう感じです。

 

簡単な例で言えば、ずるして勝っても全く意味がないと言えば少しわかるでしょうか?

勝つことに拘り過ぎると、ずるしてでも勝ちたくなりますが、ずるでなくでも勝てばいいとは限らないから、そこが難しい。

 

自分を否定した本田圭佑

メンタルが強い本田選手ですが、去年行われたブラジルワールドカップの時も、「優勝を目指す」とかなり大きなことを言っていました。

しかし結果は、ギリシャ戦で引き分けをした以外、一生も出来ず散々に叩かれました。

私自身も無理だと思っていました。

 

しかしブラジルワールドカップで負けてから、

「やはり一番、考えて辛かったのは、4年間正しいと思ってやってきた、貫いてきたことを結果として否定せざるを得なくなったこと」

「自分自身を否定することは非常に勇気のいることでしたけど、素直に間違いを認めて、今までのプランを捨てて、新しいプランを打ち出す。それを思い切ってやっている最中なので、今はこの作業というものに迷いはないです」

と発言しています。

 

私はこれを聞いて、これからの本田選手は期待できるなと思いました。

自分を否定することは、そう簡単に出来ることではありません。
それをしたということは、ワンランク上の世界に行ったという事です。

実際に去年、7試合で6得点を決め、得点王争いをするぐらいの活躍を見せてくれました。

 

ブラジルワールドカップで、それ程の活躍にはならなかったことは残念ですが、メッシやC・ロナウドなど、超一流の選手でも、ワールドカップで活躍できなかったこともあります。

しかしそれをバネにしたりしているので、本田選手も恐らくバネになることでしょう。

これからの本田圭佑に期待!

本田圭佑のメンタル

サッカーの本田選手は、テクニックなどの面で言えば、それほど優れているとは思っていませんでした。もちろん日本人の中では素晴らしいものを持っていますが、海外の超一流クラスと比べれば、まだまだ劣っていると思っていたのです。

しかし本田選手のメンタルと言うか、気持ちの強さのようなものは、世界トップクラスだと考えていました。

 

例えばプロ野球選手など、年俸が実力以上に上がってしまうと、心理的負担が生じ成績が落ちてしまう傾向にあります。だから貰えるからと言って、貰えばいいというものでもありません。

しかし本田選手は実績などがまだ認められていないにも関わらず、ACミランの10番を自分から貰っている。普通の選手ならプレッシャーに潰されてしまうでしょう。それをものともしない図太い神経がある。

 

またテレビで見たことがあるかもしれませんが、フリーキックを誰が蹴るかで、MFメネズと口論となっても決して譲らず、その後シュートを決めています。

これも外せば相当バッシングを受けることになるので、中々出来ない事です。

「彼も蹴りたそうだったけど譲るところではなかったんでね。彼が(元ブラジル代表の)カカなら譲っていたかもしれませんけど」

と発言していましたが、ここは自分が蹴るべきで、シュートを決める確率が高いと考えたからこそ、信念を貫いたのでしょう。

 

それと面白いエピソードですが、高校1年生のある時、「上下関係なんていらんな」と言い出し、敬語を使うことを止めさせたそうです。笑

この辺が普通の人とは少し違う。

王貞治が世界一に成れたのは?

王貞治さんと岡田武史さんの対談本、
「人生で本当に大切なこと 壁にぶつかっている君たちへ 幻冬舎新書」
があります。

その中の「第10話 人のせいには絶対しない」に

 

 もちろん、そんなこといったって、全打席ホームランが打てるわけはありません。でも、現役当時はもう1打席1打席がすべてで、打てなかった直後は「なぜうてなかったんだ」と自分を責めていました。

逆に、なんでも人のせいにできる人がうらやましかったですね。

岡田 普通はそういう人の方がおおいです(笑)。

 でも、人のせいにしていたら、そこで成長はとまっていたと思います。自分で決めて自分でやっているという気持ちが根っこのところにあったから、頑張れたんでしょう。

 

と書かれています。全てを自分の責任にすることは、勇気もいるし大変なことですが、そんな道を突き進んできたからこそ、世界一になったのだと思います。

それと、打てなかった直後は、自分を責めていたとありますが、今の時代であれば、プラス思考的に「気にしない」のように考えるのでしょうか。

しかし何故打てなかったかと突き詰めていかなければ、進化発展させることは難しい。

人生で本当に大切なこと

奥の深い世界と壁

何かの道を追求し続けていけば、奥の深い世界が見えてくる。しかし逆に言えば追求し続けなければ、奥の深い世界が見えてこない。

スポーツで例えると、スポーツが好きな人、スポーツを教えている人は、それなりにスポーツの道を追求したのかもしれません。

しかし多くの場合は、途中で諦めている。

自分には才能がない、選手には才能がないなどと、壁にぶち当たった時、何かのせいにして、それで追求することを止めてしまうのです。

不可能なことはない、全ては自己責任であるといった発想を持つことによって、壁を越え、その度新しい世界が見えてくる。

壁を超えない限りは見えてこない。