土曜日のセミナーでは、相手に合せると言うのを、合気道の稽古法を通じて説明しました。
やったことは極々単純なことですが、それが少し難しい。また生まれて初めて見るような動きでもあるので、皆面白い動きになっていたりしましたが、参加者たちは楽しそうにやっていました。
たまに難しいことをやってみるのも、刺激があって楽しいんですね。
合気道ついでに、よくテレビで、手首を掴まれた時の対処法を、やっていたりしますが、それの高級バージョンも見せました。
手首をがっちり持って貰い、一瞬で外すと、さっきまで掴んでいたはずなのに、「あれっ?」となる。
一般的に行われているものは、外せたとしても、力で無理くり外すので、相手にはやられた感があります。
しかしそれを力を使わずに上手く行うと、相手にやられた感がなく、よくわからなくなる。
また掴まれた瞬間に外したりとか、今度は外し切らないで、くっつけたまま動かすと、相手を崩して投げることが出来る。
コツは相手にどんなに強く力で持たれても、全く腕に力を入れることなく、腕を動かすことが出来れば、誰でも出来ます。
力なんかいらない。
いるのは頭だけ。笑
それとついでに説明すると、合気道で面白いと思うのは、例えば相手に腕を持たれた時には、「持たれた」のではなく、「持たせた」と考える逆の発想を持つ所です。
それの応用で、ちょっとした護身術を一つ紹介すると、女性が誰か悪い人に腕を掴まれた時、普通は腕を振り払おうとしますが、そんなことをやっても、腕を外すには技術がいるし、技術がなければ、男性の力にはまず勝てない。
むしろ相手は興奮して、もっと力を入れてくる。
そうではなく、相手に手首を掴まれたのなら、相手の手首を掴んでやる。笑
通常人間は予測の下に行動していますが、暴漢であれば、相手が逃げる、嫌がることを想定していて、まさか自分の腕を掴み返して来るとは想定していません。
そうした想定外のことを行うと、頭が混乱するので、難から逃れることが出来たりします。