集中力について、誤解されているように感じていますが、本当は集中することは、集中しないことなんです。
どういうことかというと、本当の集中力を発揮している状態は、一つのことというよりも、静かな感じで、どちらかと言えば、視野が広くなりよく見えたりするような状態です。
たとえば怒り狂ったり、パニックを起こしたりすると、周りのことが分からないぐらいに、一つのことに集中していますね?それが最高のパフォーマンスを発揮しているかというと、最悪のパフォーマンスです。
その最悪のパフォーマンスの逆が最高のパフォーマンスになる訳だから、一つのことに集中はしているのだけど、視野が広くなって、周りがよく見えるような状態が、本当の集中している状態なんです。
その本当に集中している状態のことを、昔の武道では「無念無想」と言われていました。
集中力という言葉は、集中するのだけど集中しないみたいな感じでもあるため、言葉が感覚的に合わないのですが、無念無想もしくは、無ということであれば、なるほどなと思う。