アイコンタクトを超えたもの

「言ってくれなきゃわからないよ」のように、今の時代は一々説明しなければ、分からない時代。ただ感性のある人であれば、一々言わなくても、ある程度のことが分かったりするでしょう。

例えば恋人同士が目が合うだけで、何となく相手のことが分かったりする。また恋人同士だけでなく、親しい人や長年付き合いのある人であれば、ある程度分かったりもするものです。

これがスポーツであれば、アイコンタクトは重要だと言われる様に、目を見るだけで、相手を理解することがとても重要になってきます。

 

サッカーなど相手との距離が離れすぎていたり、観客の声援で声が全く聞こえない時に、「言ってくれなきゃわからないよ」、じゃあ通用しない。そうした時に、アイコンタクトを使って、情報をやり取りする。

目は口ほどにものを言う、とも言うように、目には多くの情報が現われているので、目を見れば分かることがあるのです。

私もよく体操を教えていて、気持ちよくやりなさいと言うのだけど、それが出来なくて、「それは考えてますね」と言って驚かれたりしますが、それが何故わかるかと言うと、目を見ているからです。

恋する人の眼も瞳孔が開いていたり、また興味のあることに出くわした時に、目がキラキラと輝いたりもするように、一口で目と言っても色々変化したりすると思います。ただ最近では若い人はカラコンを付けていて、分かりにくいですけどね。
 

少し話が反れるかもしれませんが、ブルースリーも特徴的な目の使い方をする。いっちゃってるような感じ。

もちろんいっちゃっているような目の使い方をしていると言っても、本当にいっちゃっていれば、やられてしまいますから、そうした所にも秘密がある。

武道では遠山の目付と言う教えがありますが、目の使い方も研究されていましたし、よく知らているものでは、宮本武蔵の「見(けん)の目弱く、観(かん)の目強く」でしょう。

 

ただ稀に本当にいっちゃった目をする人もいて、ビックリしたこともあります。病気などをしていてというのならわかるのですけど、そうではない。死んだ魚の目というか、鳥の目というのか、表現が難しいですが、見てはいけないものを見てしまったような感覚。

まぁ、私も整体で体を診る時に、焦点を合わせない様な見方をするので、ある人は全てを見透かされている感じと言っていましたが、ちょっとおかしな人に思われているかもしれません。

 

で本題なのですが、スポーツではアイコンタクトと言われていますが、それよりももっと上の世界があって、目を見なくても相手が分かると言うやつです。

相手の意識を感じ取るみたいなものですね。またもっと分かりやすい言葉では、相手と呼吸を合わせる、そういったようなもの。

それが出来れば、日本のスポーツのレベルも、また一段階上に上がるのではないでしょうか。

例えばサッカーで、パスを出したけど、相手と合わなくて「あ~!!」みたいなことをやっていますが、それは自分が勝手に考えてパスを出すとか、走るとかやっているからです。感じることをやってないのです。

でも日本人はこうしたものが得意でしたから、やっていないだけでやりさえすれば、出来る筈なのです。

こうしたことからも、「言ってくれなきゃ分かんない」何て言ってる場合じゃない。特にアスリートがそんなこと言っていたら、話にならない。

聞くな!感じ取れ!

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