長所と短所は同じでもありますが、便利になれば、その反面失うものもある。
例えばカーナビを付けるようになってから、それに頼って覚えられなくなった、と言う話は、よく聞くのではないでしょうか?
他にも、車はちょっと遠くに行くのにも便利ですが、その反面、運動不足や交通事故、環境破壊などの問題もあるし、飛行機にしてもパソコンにしても、メリットは数多くありますが、同じようにメリットだけでなく、デメリットもある。
しかし便利が当たり前になると、次第にデメリットや問題を忘れていってしまうものです。
添加物で言うと、たとえ家でご飯を作ったとしても、余程気を付けている人でない限り、添加物を使うことが当たり前になっています。
そのおかげで、安い値段で、また直ぐにご飯を作ることが出来ていますが、その反面、健康を害してしまう可能性がある。
しかし添加物の問題はそれだけでなく、「命」の大切さを、子供に教えることが出来ないことが、大きな問題ではないかと思っています。
「私は子供のために毎日ご飯を作っています!」と言う人でも、もし添加物を使っているのなら、ご飯を作った一生懸命さはあっても、その料理に命が入っているとは、感じれないのではないでしょうか?
だから子供も、それに命は感じない。
「いただきます」というのは、命を頂く。そしてその命を、今度は自分が引き継いで、一生懸命生きていく。
しかし化学物質で味付けしたものには、命を感じることが出来ない。
だからただの物のようになっていって、
「給食費を払っているのに、何でいただきますと言わせるんですか!」
と、親が学校に文句を言うことも、起こってしまっているのだと思います。
子供に命を与えることが出来れば、命を大事にするし、また健やかに、たくましく育ってくれるのではないかと思っています。