チャンスに気づいた時に、直ぐ行動に移せるようになるには、自分が居ついていない事。また変な囚われがないこと。
どっこいしょと座っていては、何かあった時に対処することが出来ませんが、武道ではそういう状態を、居ついていると言っています。動ける心の準備がなければ、動けない。
そのために囚われないことが重要で、例えば過去に囚われてしまうと、それに縛られ動けなくなってしまう。
過去に私はこんなに頑張ったとか、昔はこうでしたとか過去の栄光に囚われていては、その先には進めない。
象をも倒すヘビー級史上最強のハンマーパンチと言われた、ジョージ・フォアマンは、
もし誰かが「ジョージ、お前の左ジャブは遅すぎるな」と言ったとしても、そんな言葉には私は耳も課さないね。けれど、「ジョージ、お前の左ジャブをもっと速くしてやろう」と言ったら、それには耳を貸すね。ものごとは常にポジティブに考えるべきなんだよ。
と言っています。
過去に縛られると、チャンスに気づき、行動に移せなくなる。
たとえ今まで頑張ってきたことであっても、それがダメなやり方だった、これからは違うやり方をしていかなければならない、もっといい方法があるのであれば、ぱっと気持ちを切り替えていかなければならない。
チャンスをものに出来ない、行動に移せない一つは、そのチャンスは二度は無いことが、わかっていないことです。今ダメでもまたあるだろうとか、他にもあるだろうと考え、そのチャンスの本当の重要性に気づかなければ、チャンスを逃してしまいます。
「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」
これは、江戸時代中期に出された書物、『葉隠』(はがくれ)に書かれている有名な文言です。
またスティーブジョブズは、
もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うか?
と毎朝鏡を見つめて自問自答していたという。
これを実践することは難しいことですが、明日も明後日も10年後も普通に生きていると考えてしまうから、1日1日を大切に出来なくなってしまう。
今日は今日しかない。そのチャンスは、もう二度とやって来ないかもしれない。
一期一会であるという事。
自分を大切に、出会いを大切に、1日を大切に。
一期一会とは
一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。もと茶道の心得を表した語で、どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきことをいう。
「新明解四字熟語辞典」より