がん治療はして当たり前、した方が絶対いいものだと考えている人もいますが、必ずしもそうではありません。
例えば放射能が体に入ると、喉にしこりや腫れ、違和感などの異常が起こったり、腎臓、肝臓、心臓、膀胱、肺など内臓にも負担がかかって、またそれが体から外に出るまでに何年もかかる。
それを短期間に大量の放射能を浴びれば死んでしまいますが、人間は化学的な物質には、非常に弱い身体です。
がん治療もそれと同じ。
仮に癌を小さくしたり、見た目上なくすことは出来ても、体には化学物質が残る。それの影響を強く受ければ、放射能と同じで、それが原因で死んでしまうこともある。
しかしそれが原因で死んだとしても、実際にはがんが原因で死んだことになり、治療が原因で死んだとは余り言われない。
よくがんを手術して治ったと言う人がいますが、それはもしかしたら手術をしなくても治ったかもしれないし、手術そのものではなく、手術による環境の変化と、心境の変化によって治ったものかもしれない。
また手術をしなかったのがダメだったと思う人もいますが、手術をしたからと言って、確実に治っていたとも言いきれないし、手術をしていればもっと早くに亡くなっていた、また治療の副作用で大変な苦しみを抱えることになっていたかもしれない。
本当はよくわからない。
一つ思うのは、人は必ず死ぬという事。また何をやった所で、助からないものは助からないものがあるという事。
昔の人は割と死と向き合うことが出来ていましたが、今の時代はそれが失われています。
それともう一つが、治療法は自分の責任で選ぶ。また家族など周りの人は、その人の意思を尊重する。その人が選んだ道であればそれでいい。
相手の意思を尊重しそれを受け入れること。