何故欲しいものが手に入らないのか?

恋愛で、「押して、押して、押しまくる」ということもあるのでしょうが、一歩間違えればストーカーの様になったり、好きになって貰うどころか、嫌われてしまう。

それと同じように、何か欲しいものや目標などがあった時に、それをただガツガツと求めても上手く行かない事がある。

 

合気道で技をかける時には、ムキになって技をかけようとすると、全くかかりません。

またいくらこちらが投げ飛ばしたくても、相手にしたら当然投げられたくはない。そうすると意見がぶつかり合って、上手く行かなくなるのです。

そのため相手を上手く投げるためには、相手が喜んで投げられるような状態を作りだす。また相手とこちらとの妥協案を見つけたり、むしろ相手の力を助けるような気持ちとなって、力を出す。

それが出来るとぶつかることなく、相手が喜んで倒れてくれるのです。そういった逆の発想に切り替える。

 

これと同じことが、何か欲しいものを手に入れたい時や、目標を達成したい時にも言え、ムキになったり、熱くなるほど、相手や欲しいものを無視して、自己主張だけが強くなってしまいがちになる。

例えば「私はプロアスリートになりたいんだ!」と自己主張はするのだけど、逆の立場になって考えることが出来ない。

よく考えれば分かる事なのですが、もし自分が強い立場や、選ぶ立場にあるのであれば、自分の好きなことをすればいいですが、逆の立場の人が同じことをしたら、「それじゃ、違いますね」となるでしょう。

しかしここが難しい所で、自分では努力をしているから、相手の立場になっているように思ってしまうのです。

 

無の状態が一番情報をキャッチすることが出来るのですが、余計な雑念を取り除き、澄んだ心、素直な心になれば、相手の気持ちを察したり、何をすべきかというのが分かる。

昔の日本人はそうしたことが得意で、何も言わなくても、サッとできてしまう所がありました。しかし今では欧米化し、言われないと出来なくなって、また言われたことしか出来なくなっています。

それと便利な時代になったのも問題で、何でも自分の思い通りになるような錯覚になってしまいやすいですが、思い通りになるのは、お腹が空いたからコンビニで何か買うとか、熱いからエアコンつけるとか、小さいことで、それに慣れてしまうと、大きなものは絶対に手に入れることが出来なくなってしまいます。

そのため便利を手放すことも、一つの訓練になります。そういうこともあって、私は手作りものなどを勧めていたりします。

 

何か欲しいものがある場合は、それが望むもの、求めているものが何かを考え、それに沿った努力を続けて行けば、徐々に近づいてくる。

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