今の日本は、欧米化して、何でも欧米の真似をする様になっている。
体作りにしても、理想や憧れは、ハリウッドの俳優や女優、セレブの人たち。
それはそれでかっこいいなぁ~と思うのでいいのですけど、日本人だって凄いということを忘れてはいけない。
そもそも日本人が憧れる外国人は、日本などの東洋文化に憧れている。
今の日本人には憧れていないのかもしれませんが、昔の侍や禅などに憧れを持っているのです。
そうであるなら日本人が憧れる外国人が、憧れる昔の日本人の体や文化を取り入れたり、憧れたっていいでしょう。
それでまだそれ程古くない近代の人で、凄かった日本人がこの人。
肥田春充(ひだ はるみち、1883年12月25日 – 1956年8月24日)
肥田式強健術で有名で、肥田式強健術は日本の体育にも取り入れようとされていました。思想家、著述家、体育家、哲学者などとしても活躍した人ですが、分かりやすく言えば天才です。
頭脳も肉体も天才、達人で、超能力的な力までも持っていた。
当時は一大ブームを引き起こし、今でも武道や健康の分野では有名な人ですが、一般的には知っている人は少ないのではないかと思います。
日本では日本人の天才を習わない、教えて貰わないので、日本人は凄い人がいない、日本人は凄くない、外国人は凄い、だからその凄い外国人に憧れる、といった図式になってしまう。
日本人が尊敬する日本人と言えば、フリーメイソンだった坂本竜馬が一番人気(というのも怪しい感じもしますが。)で、後は信長とか秀吉とか、そんな感じで、凄い日本人がパッと浮かんできません。
エジソンやアインシュタインなど、外国人の方が思い浮かんでくる。でも日本人だって、知られていない、忘れ去れらているだけで、凄い人たちが大勢いたのです。
この肥田春充は元々体が弱く、自身が考え出した強健術で毎日鍛えていったら、見る見るたくましくなって、武道の達人のようになりました。
その体がこれです。
凄いでしょ?
なんちゃって、絶対分からないですよね?
これを見て、直ぐ「凄い!」なんて思えたら、相当見る目のある人で、普通なら「太ってるの?」、「腰痛めそう」となる。
しかし実は太ってもいないし、腰も痛めません。もちろん自分の延長で、形だけを真似しようとすると、腰を反って腰が痛くなる。
中身が違うのです。
つまり普通の人とは違う体の使い方をした立ち方です。
これに関連して少しついでですが、この立ち方を見ると、時折この子を思い出します。
結構有名な写真なので、一度は目にしたことがあるかもしれません。
肥田春充の立ち方を見ても、よく分からないとは思いますが、この写真一枚見るだけで、色々と考えさせられるでしょう。
覚悟のような強い気持ちが伝わってきますが、そこから来る立ち方も、普通の人の様に気が抜けた立ち方ではありません。
その延長で考えると、肥田春充の立ち方も、何となくそういうこともあるのかもしれない、ぐらいに考えられると思います。
武道の達人や一流のアスリートたちは、普通の人とは違う立ち方をしているのです。
だからこそ、努力をしても、中々一流の様にはなれない。
これは肥田春充が肥田式強健術を行っている、貴重な映像。
見ても分からないと思いますが、良かったら見てみて下さい。