時折、なんでも否定して来る人がいると思います。
これは癖だから本人は気づかないのですけど、周りとしては困ってしまう。会議でも「いつも否定してくる人がいる」、なんて相談されることもある。
そうした場合の対処法は色々ありますが、例えばいつでも必ず否定して来る人であれば、対処はそれ程難しくない。
どこに攻撃を受けるのか、またパンチなのかキックなのか、はたまたタックルなのか、何が来るのか全く分からない状況で、その対処をすることは難しいですが、あらかじめ顔面に右ストレートが来ることが分かっているのなら、それをかわすことはそれ程難しくないのではないでしょうか。
それと同じように、あらかじめ否定して来るというのが分かっているのだから、それを想定して話をすればいいだけです。
だからもし会議で否定されるのが分かっていれば、その人が否定することによって、困るようなことを、あらかじめ考えて言えばいいだけなので、大したことではありません。
それをバカ真面目に、いつもいつも正しい的なことを言っていたのでは、毎回否定されることになる。
何でも一本調子じゃダメなんです。
否定癖のある人は、自分の子供にも否定したりしますが、特に思春期の子供であれば、それに対し言い返したりする。
例えば否定癖のある親に夢を語れば、「お前がなれる訳ないだろう」と否定され、受験でも「お前がそんな所受かるはずないだろう」と否定されたりしますが、そうすると子供は「そんなことはやってみなければわからないじゃないか」何て言い返したりする。
しかしそうした主張は、どんなに頑張った所で全くの無駄。
実際にそれを言われて、「そうだよねぇ~」などと受け入れる否定癖の親はいないでしょう。受け入れられる人が、頭ごなしに言うはずないですからね。
そうではなく、もしそんな風に否定されたなら、「まぁ~、お前が親だからな」と言う。笑
こんなこと子供から言われたら、さすがに堪えるんじゃないでしょうか。
自分が想定した答えが返ってくるのであれば、無意識の内に準備をしているのでまだいいですが、想定外の攻撃は、もろにダメージを受ける。それで初めて相手に響き、少し考える様にもなる。
それともう一つ、これも裏技的な方法、最終手段的な方法で、余りいい方法でもありませんが、何でも否定してくる相手には、同じように全部否定してやる。笑
「今日は寒いですね」と言ってきても、「それ程でもありませんね」という具合に、とにかく何でも否定する。笑 もっとも家族と他の人とでは違うように、相手との距離感がありますから、それに合わせて、余り怒らせ過ぎない様、調整しなければならない。
また重要なものを否定するよりも、どうでもいいような軽い内容のものを、否定する方がいいと思います。
それで相手が「否定されることって嫌だなぁ」と分かってきたと感じたのなら、否定を止めてあげる。そうすると相手は「受け入れられたぁ~」、と思って、今度はそのお礼に、こちらの話も受け入れようとする。
つまりこれは、よく電話で相手の声が聞こえないと、何となくこちらが大きく話すと、相手が大きく話してくれそうな感じがしますが、それでは益々声を小さくしてくるので、そうではなく、こちらが小さい声で話すことによって、相手は大きな声で話してくるのと同じ原理です。
普段と逆な方法を行うことで、結果も逆の結果に変わる。
ただ何でも否定して来る人は、キャパがない、知識や経験がない、ストレスを抱えていることなどから来ているので、その辺を理解してあげることが、スマートなやり方。