相手に合せることは補助をやる時でも同じですが、補助も中々難しい。補助が悪ければ、それが原因で相手は出来なくなる。
ウエイトトレーニングでも補助は行われますが、必要以上に力を入れて、持ち上げるようなことを行えば、相手のトレーニングにならなくなるし、逆であれば危険だし、相手の集中力が低下する。
私は弓道で補助をされたことがありましたが、下手な補助は余計におかしくなる。これも補助のやり方が下手な人では、自分の位置を移動しなかったり、自分の都合で相手をなんとかする、力でなんとかしようとしてしまう。
上手な補助が出来ないのであれば、やらない方が相手にとっていい。
しかし、自分が下手であることも指摘されない限りは、中々わからないもので、自分の補助が下手なのではなく、相手が下手だと思ってしまう。
補助は、あくまで補助で自分が主役ではなく、相手を尊重して行うこと。また必要最低限のことだけを行い、力も最小限の力を使って正しい方向へ導く。
だから相手の力を感じ、最小の力を出すことが出来、正しい方向が分からなければ、補助は出来ません。
そしてこの補助の考え方は、育児など他のことにも言えることで、一生懸命な親は、なんでも自分がやらなければダメだ、子供は自分がいないと何もできない、と考えがちですが、親がやるべきことは必要最低限のこと、最小の考えで行うべきで、余計なことはやってはいけない。
余計なことをやるから、余計に精神的、肉体的に疲労し、子供の為と思っていることが八つ当たりしていたり、いつもピリピリカリカリしていたり、子供のことも見れなくなったりする。
スポーツでも無駄にパフォーマンスを落としていたりする。
なるべく最小で行い、子供が間違った方向に行きそうなときは、ちょこっとだけ正しい方向に押してやる。ブランコで教えてあげるような要領です。それを親が最初から最後まで押す引く、連れて行くみたいなことはやらない。
そういったやり方で行うと、皆楽だし、上手く行くし、楽しい訳です。