イチローを一流に育てた父 10

イチローを育てたお父さんについて、9回にわたって紹介してきました。

これだけでも、イチローがただの才能だけの問題ではない、また一流を育てるには、並みの育て方ではないという事が、十分分かって貰えたと思います。

「親父は、ぼくのことを決して裏切らなかった」

という言葉の意味や重みも、少し感じれたのではないでしょうか。

 

しかし大変は大変でも、お父さんにすれば好きでやっていることだから、それほどまでに大変だとかとは思ってはいなかったでしょう。

好きじゃなければ絶対に出来ない。

趣味子供みたいなものですね。

勘違いしてはいけないのは、育て方も色々ですから、子供をプロや一流に育てたいという人であっても、必ずしもイチローのお父さんと同じことをやる必要はありません。

人の真似をしようと思っても、それは頭で考えたもので、本当に好きでやろうとしたものとは違うので、いい結果に繋がらなかったりする。

それよりも重要なことは、形ではなく本質を勉強し、真似ることです。

 

イチローの勉強を手伝うようになったお父さんが、「いいな」と思うことを書いています。

 勉強の手伝いは、私にとって忘れていたことを思い出させてくれる時間。毎日勉強する機会をイチローから与えて貰っているという感謝の気持ちを持って付き合った。イチローのために早く問題を解いてやらなくてはという気持ちと同時に、問題を解く楽しみもあった。

 これがもし仕方なくいやいややっていたら、子供にいい影響を与えるはずがない。責任感とともに、こちらが楽しむぐらいの余裕を持って子供に接してやれば、子供の方もきっと分かってくれるという気がする。

溺愛 我が子イチロー 鈴木宣之著 小学館 156項

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