イチローを一流に育てた父 15

日本は早くから専門的に練習を行っているので、小学生が試合をすれば、アメリカに勝ちます。しかし中学高校となっていくと、徐々に追いつかれて、やがては抜かれたりする。

それは小さい頃からの過度な専門練習は、体の使い方が片寄ってしまい、怪我や土台を小さくする原因になるからです。

 

またアメリカでは、スポーツは楽しむために行いますが、日本はどちらかというと、勝つか負けるかの価値観で取り組んでいて、目先のことに走りがちになってしまう。

そのため高校生ぐらいになると、体がボロボロになって、才能や素質を潰してしまっているのですが、将来のことを考えるのであれば、無理することなく、バランスよく体を使っていく必要があります。

それをイチローの場合は、野球しか行っていないんだけど、バッティングやピッチング、守備、また色々なポジションをやらせたりなど、練習の中でバランスよく取り組んだ。

また時折お父さんと、相撲を取ったりなどもしていたようです。

水泳の北島康介選手も、平泳ぎだけでなく、全ての泳法をバランスよく練習したことが、良かったのではないかと言われています。

 

ついでに言えば、私にはよく理解出来ないのですが、ポジションは選手の希望はあるものの、指導者に勝手に押し付けられて、決められることがほとんどです。

色々やらせてみて、適性を見極めるなんてことはしない。

特に中学、高校となるとより専門的になっていくので、小学生の内に、色々なポジションを経験しとかないと、一生やらずに終わることになる。

10年近くも野球をやっているのに、多い人で2つか3つ程度で、「それ以外は一度もやったことがない」、「他のポジションはわかりません」、なんて感じなんです。

陸上にしても、足が速いから100mとかではなくて、中長距離が嫌いならやる必要はありませんが、幅跳び、棒高跳び、やり投げ、ハードルなど、色々やってみるべきです。

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