イチローを一流に育てた父 6

次にイチローのお父さんが、イチローに毎日足裏マッサージを行っていたことについて書いてみます。どうやら足裏のマッサージのきっかけは、アニメの「一休さん」にあったようです。笑

 

イチローは、アニメの「一休さん」が好きだったようですが、夕方に一休さんがある日は、野球をしていても、そっちに気がいって落ち着かない。

それを知らないで、「もう少しやらないか」などと言うと、途端に不機嫌になり、声を少し荒げたお父さんに、さらに不貞腐れ、野球道具も置いたまま、イチローは家に逃げ帰ってしまった。

お父さんが家に帰ってみれば、何事もなかったかのようにテレビを見ている。

 

しかしお互い気まずく、目を合わさず、食事中言葉も交わさない。

また気まずさが残っているからか、イチローが布団に入っても、中々寝付けずもぞもぞやっている。

お父さんは仲直りのタイミングを狙っていたが、ふと見ると、布団からイチローの足がはみ出ていて、「明日も一緒にやろうな」と足の裏を揉み始めた。

イチローも布団の中でうなずき、いつしか寝入ってしまった。

それがきっかけとなって、足裏のマッサージを、夜寝る前と朝起きる前の一日二回、中学卒業するまでの7年間、遠征試合に出かけた時など、どんな時でも必ず行ったそうです。

 

また中学二年ぐらいの時、「お父さん、ぼく、偏平足みたいだよ」と言い出して、初めてその時気づいたそうですが、そのせいか足の疲れが激しかった。

そのため、その日の疲れを翌日に残さないためには、朝晩のマッサージは欠かせなかったのです。

天才と呼ばれるイチロー、筋肉が柔らかいと言われるイチローも、決して完璧な体であったのではなく、元々は張りやすい筋肉でもあり、もしこの毎日のマッサージが無かったら、怪我などして、プロにはとてもなれなかったでしょう。

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