イチローのトレーニング理論

スポーツの世界では、ウエイトトレーニングが常識となり、最近では体幹トレーニングが流行っています。

しかしその一方でトレーニングは、元楽天の山崎武司さんのように、ウエイトトレーニングで潰れた選手を数多く見て来たと、ウエイトトレーニングをやらない選手がいたり、

世界陸上400mHで銅メダルを獲得した為末大さんは、当時流行っていた初動負荷トレーニングに取り組んだものの合わなかった、といったように、

一般の人が考えている以上に、非常に奥が深く、難しい世界でもあります。

そこで、歴史史上に残る偉業を成し遂げた、天才イチローが、トレーニングについて、どういった考えを持っているかを紹介します。

taikan

まず先に、天才と言うと、

「天才は生まれつきだ、特別だ、だから普通とは違うんだ」

そうしたイメージが持たれていたりしますが、そうしたことはあるにしても、天才も何もしないで天才になった訳ではありません。

努力なくして、天才には決して成れないのです。

 

またその努力とは、一般的には一生懸命努力するという、努力の「量」を考えますが、どういったやり方で努力するのかという、努力の「質」も重要で、

成績や結果は、努力の量だけで決まるものではなく、必ず努力の量と質との関係で決まります。

簡単に言えば、間違った努力であれば、どんなに一生懸命に努力をしたとしても、高い結果を出すことは出来ません。

だからこそ、昔の様に根性だけではなく、最新の練習法やトレーニング法が取り入れられたり、誰に習うかという指導者が重要と考えられてる訳です。

 

しかし、努力の量については、ただ一生懸命やるだけですが、質はそれとは違います。

どうやったらいいのか、どうすべきかを考えたり、閃きが必要だったり、また質の高い方法を教えてくれる指導者に出会わなければならないなど、高い質を知る事は簡単なことではなく、殆どの人が知る事がそれが出来ずにいます。

quilty

そのため努力に質の違いがあることに気づけず、一生懸命努力していさえすればいいとか、一流や天才も自分と同じような努力をしているような気がしてしまい、もし一生懸命努力しても、同じような結果になれなかったのであれば、

「あの人は天才だから」「あの人は才能があるから」「あの人は特別だから」

と思ってしまうのです。

 

そうではなく、

天才は普通の人とは、同じやり方で努力しているのではなく、むしろ180度違うと言ってもいいぐらいに、考え方や努力の方法が違う。

だからこそ大きな差が付き、全く違う結果を出すことが出来ています。

 

量でもある程度の差を付けることは出来ますが、「あいつは特別だ」、「あいつは天才だ」、と思わせる程の差は付きません。

本当に差が付くのは、質の努力で、またその高い質で、限界までに努力した時、別次元の差となります。

それが分からず出来ないために、「あの人は天才だ」、「才能があるからだ」、といった考えになるのです。

 

イチローにしても、努力の量だけで言えば、イチローと同じか、それに近いぐらい一生懸命やって来た選手は、今までにもいたと思います。

しかしイチローと同じような質で、練習してきた選手はいません。

天才的な考え方で、また考えた努力をして、その努力の質が大きく違っていたからこそ、イチローだけが、歴史に名を残すほどの偉業を成し遂げることが出来ました。

(もちろん歴史に名を残した選手は、他にもいます)

トレーニングにしても同じで、イチローは、一般的に考えられている常識とは、全く違った考え方を持っています。

 

イチローが怪我をしない体作りについて話している動画があるので、まずはこれを見てみて下さい。(時間は10分程度。)

人間が本来持っているバランスは必ずある。

力とかパワーとかを勘違いして肉体を大きくすることは絶対にダメ!!

これは断言できる!

 

身体のセンサーを自ら殺すことになる。

ここが危ないよと言うポイントを、教えてくれない体に自分でしてしまう。

怪我には理由があるけれど、これも野球の一部だと解釈してしまう。

そうではない。防ぎ方は絶対にある!

 

一生懸命やったからこうなるよねと言う安易な発想があると、そこの部分では絶対に進んで行けない。

 

アメリカに来て三キロ増やしただけで全然動けなくなった。

 

次はイチローと稲葉さんとの対談の動画で、ウエイトトレーニングなどについて話しています。(時間は11分程度)

骨盤の動き、肩甲骨の動きが大事

人体の動きを理解してプレーすれば、怪我を防ぐことが出来る。肩の力を抜くには膝の力を抜く。

目に見える部分しか言えない人、目を付けられない人が多い。そう言う事を理解している人は、殆どいない。

 

「トレーニングで、身体を大きくするのが流行っている」という稲葉さんの話に対し、

全然ダメでしょ!!自分の持って生まれたバランスを崩してはダメ。

 

虎とかライオンはウエイトトレーニングしない。人間は知恵があるから色んなことをやってしまう。

筋肉が大きくなっても、それを支えている関節や腱は鍛えられない。だから壊れちゃう。重さに耐えられないから。

大きくしたら膝に来るし、それは当たり前のこと。

人体を理解することが動きとかトレーニングに大分差が出る。

 

イチロー自身もウエイトトレーニングを結構やった。体が大きくなると嬉しくなる。

しかしそれに気づいたのは、毎年春先全然動けなく、シーズン入るとトレーニングが出来なくなって筋肉が痩せて、スイングスピードが上がることが不思議だったことから。

それまではそういう失敗を毎年重ねて、6,7年は同じことを繰り返した。

 

本来のバランスを崩したらダメ。

今は頭でっかちになる傾向はある。

 

最短で行くことは無理。

遠回りすることが凄く大事で、無駄なことは無駄じゃない。それが一番の近道。後からそれが無駄だったと思う事は凄く大事なこと。

tora

 


 

ウエイトトレーニングが常識的に行われている中、イチローはそれとは全く違う考えをしていることが分かって貰えたと思いますが、どうでしたか?

あなたもイチローと同じ考えででしたか?

 

もしあなたが、イチローと同じような考えで、同じような取り組み方、努力の仕方をしているのであれば、イチローの様になれるかもしれません。

しかし、イチローとは違う考えを持っているとしたならば、イチローとは絶対に同じ結果を出すことは出来ません

何故なら努力の仕方が、違うからです。

 

もしイチローと全く同じ考えと、全く同じ努力の仕方で、イチローだけが全く違う結果になったのであれば、イチローだけが特別だった、天才だったと言えるかもしれませんが、

考え方や努力の仕方が、普通の人とは全く違う以上、イチローが特別な存在、天才だからイチローのようになれた、とは言えません。

 

言い切る事が出来るのは、あくまでもイチローの考え方、取り組み方が、普通の常識とは全く違う特別な考え方、取り組み方をしているということです。

もしくは、

イチローは、他の人が誰も考えもつかないことを考えていた。誰もやっていない努力の仕方をしていた。だからこそ天才だ。

とは言えます。

 

天才は、天才だから天才になったのではなく、天才になる努力の「仕方」をして来たから、天才になった。

tensai

 

ウエイトトレーニングに関して言えば、プロの世界でも、常識的に行われているので、ウエイトトレーニングが絶対的にダメなものだとは言えません。

またイチローの考えは、プロの世界でも特別なことで、プロの人たち全員から理解を得られているものでもなく、プロの人たちからも、「イチローは特別だから」と言われることもあります。

 

しかしこれに関しても、メジャーで活躍するなど、凄い選手もいますが、イチローの様に歴史に残る偉業を成し遂げた選手は、未だいなく、

イチローと同じ考えで、また同じ努力の仕方をしていない以上、イチローの肉体だけが、他の選手と比べて特別なものだという、証明は出来ません。

もしかしたら他の選手も、イチローと同じような考えと取り組み方をしていたのなら、今以上に、歴史的に名を残すほどの選手になれたかもしれないのです。

 

天才は、凡人から理解されることはなく、また優秀な人、凄い人であっても、天才を理解する事は出来ません。だからこそ天才になれず、また天才と呼ばれる人がいる。

イチローが、プロの人に理解されないことがあるのも、それと似ているのではないでしょうか?

ookami

 

イチローのトレーニングに関する考え方は、ごくシンプルなことですが、プロでも理解出来ない人がいるぐらいなので、スポーツに取り組んでいる一般の人には、もっと理解し辛いと思います。

またイチロー自身にしても、最初からその考えを持てたのではなく、子供の頃から高校まで、一般の人とは違う質の高い練習を行ってきた経験があり、またプロに入ってから、数年失敗を繰り返した経験があって、行きついたものでもあり、それを「最短で行くことは無理」だとも言っています。

そのため逆に言えば、イチローと同じ考えで、同じ取り組みが出来ているというのであれば、その人はもしかしたら、天才なのかもしれません。

 

非常にシンプルでありながらも、それぐらい難しいことでもあるので、イチローと同じ境地に至る必要はありませんが、

安易な考えでトレーニングに取り組んでいたり、一生懸命やりさえすればいいという、安易な考えを持っていたとすれば危険かもしれません。

 

一生懸命やったから、全てプラスに働くというものではなく、マイナスに働き、やらない方がいいということもあり、間違ったことを熱心にやればやるほど、才能や素質を潰すことになるのです。

(参考 「才能を伸ばすことより、もっと重要なこと」 「才能と素質が潰れた体」

hiza

 


 

最近では、筋トレは子供にはよくないと知って、やらせない親も増えて来ていますが、そういう親でも、体幹トレーニングが流行っているために、体幹トレーニングは子供にやらせたりしています。

しかし実は体幹トレーニングも、筋力を鍛えるので、筋トレと何ら変わらないのですが、よく考えてみて下さい。

 

イチローも小学生の時に、体幹トレーニングを行っていましたか?

行ってはいません。

 

では、イチローが行っていなかったものを取り入れたことで、イチロー以上、もしくはイチローのようになれますか?

中には、「なれると信じている!」という人もいるのかもしれませんが、安易な考えで取り組んだとすれば、イチローは成功しないと言っています。

 

もし、

「イチローのトレーニングに関する考え方は、以前から知っていた」

「骨盤や肩甲骨の動きが大事だと知っていて、またその具体的な方法も知っていて取り組んでいた」

「解剖学を勉強したり、武道やボディワークに取り組んだりなどして、人体の動きをよく熟知している」

「体のセンサーを高めることをしている」

というのであれば、体幹トレーニングを行ってもいいかもしれませんが、そうでなかったとすれば、安易に考えていたということになります。

 

そうするとイチローの考えや、イチローが学生時代に行ってきた努力の仕方とは違っていて、またそれが違うということは、結果もおのずと変わるということです。

wakaremiti

 

スポーツでは、強く信じればその願いが叶うようにも思われたりしますが、過去の歴史から考えれば分かるように、強く願ってもプロになれなかったり、イチローのようになれなかった選手は大勢います。

また宝くじに当たるようにと、強く願っても当たらなかったり、お金持ちになりたい、恋人になりたいなど、強く信じ願っても、必ずしもその願いが叶わなかったりしたように、スポーツであってもそれは同じです。

 

間違った考えで、間違った練習をしているのであれば、自分ではそれがどんなに正しいと信じたり、成功すると願っても、絶対に成功しませんね?

それはギャンブルで、次こそは絶対勝てると信じているようなものなのです。

 

天才になるためには、皆がやっている努力で一生懸命頑張るのではなく、天才的な発想と考えで努力するからこそ、初めて天才になれる。

 

体幹トレーニングをする。ランニングをする。素振りをする。

こうしたことを頑張る事で、他の人と差を付けられると考えられたりしますが、そうしたことは、皆思いつくことで、誰もがやることです。

特別なことの様に思えても、普通のことです。

 

そうではなく、逆にそれをやらない事の方が、普通の人には理解されないでしょう。

そうしたように考えられる人が、天才です。

 

「どのような道を選んだにせよ、手本となる成功例が見当たらなければ、周囲の人々がしていることを眺め、単にその逆の事をすればいい。なぜなら、常に大多数の人間は間違っているからだ」

アールナイチンゲール

 

もし

「常識的なことには興味が無い!」

「イチローが考えているような努力の方法、トレーニングが知りたい」

「子供がプロアスリートを目指している」

「子供の才能や素質を我流の方法で潰したくない!伸ばしてあげたい!」

そんな風に考えているのであれば、旭川揺らぎ整体の整体とセミナーを受けに来て下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>