この間のシンガポール戦は、ハリルホジッチ監督がいくらサイドに開けと言っても、中々それを実践できずドローになってしまいました。
昔の日本代表が、サイドに拘って攻撃はワンパタンしかしなかったのを、一瞬思い出します。昔岡田監督だった時も、サイドばかりやるなと言っても、ダメだったんですね。
さて、なんぼ言っても聞かない時どうしたらいいか。
ハリルホジッチ監督は、試合後に3時間にわたってミーティングを行ったようでしたが、試合中であったならどうすればいいか。
例えば本田選手を呼んで、
「他の選手は周りが全く見えていない。今は相手が中央に気が囚われているから、サイドがチャンスだ。頼むぞ。」
みたいなことを言ってみる。
一般的には、
「お前は何やってる!もっとサイドを使え!」
とゴリ押しするような言い方をしてしまいがちですが、言っても変わらない時は、ゴリ押しするような言い方で言い続けても、選手は中々変わらない。
上手い言い方を考えないといけない。
ゴルフでは、「池にボールは落とすまい」と考えれば考えるほど、見事に池に吸い込まれます。
それと同じように野球のピッチャーでも「内角には投げるなよ」といういい方をすると、かえって内角を意識して内角に投げてくる。
そうではなく、「外角一本で行け」といった言い方をすると、内角に変な意識を持たせることなく、外角に投げさせることが出来る。
バッターであれば、「低めのボールは捨てろ」と言っても捨てられないから、「高めならボールでも構わないから打て」といった言い方にする。
そうすると結果的に低めを打たなくなる。
相手を変えようと、自分のやり方、いい方でゴリ押ししてしまいますが、それでは変えることは難しく、また却ってそれが原因で、相手はそれをやり続ける結果にもなる。
そうではなく、ちょっと視点を変えた言い方をすることによって、また違った結果が生まれる。
いくら言っても聞いてくれなかった、受け入れてくれなかったというのは、何を言っても聞いてくれないのではなくて、そのいい方では、いくら言っても聞いてくれなく、視点を変えた言い方に切り替えさえすれば、聞いて貰えるようになる。
これには柔軟な発想がいりますが、視点を変えた言い方を考えてみて下さい。