かけっこが速くなる指導法

週末は運動会があったようですが、先週は5歳の女の子が、かけっこが速くなりたいと指導を受けに来てくれました。

しかし幼い子に教えることは、色々難しい。

何しろ幼い子共ほど天才だから、天才に教えることは難しいし、才能や素質を潰してはいけないという、プレッシャーもある。

どこか調子が悪くて施術をするというのはまだいいのですが、幼い子共に指導するというのは、何か教えられることなどあるのだろうか、と思ってしまうのです。

undoukai

 

最近は子供が大事にされるようになったことなどから、少しずつ変わって来たものの、それでも子供は大人と比べ、頭が悪い、運動が出来ない、と思われがちです。

確かにボール投げや細かなことなど、テクニック的なことは出来ませんが、実は大人よりもはるかに、理に適った体をしています。だからこそハンマー投げの室伏広治さんが、赤ん坊から体の動きを学び、赤ちゃんトレーニングを行っていました。

人は子供や老人など、自分以外の存在を劣っていると考えがちですが、赤ちゃんは理想的な体なのです。

 

ついでに言えば、母親と子供に退行催眠を行うと、生まれた時の事が不思議なまでに一致していたり、記憶していることなどから、赤ん坊は霊性を持って生まれて来ている、霊性があるとしか考えられないと、言っている人もいます。

赤ん坊は、話したり体を動かせないだけで、既に大人の人格を持っていて、言葉も理解出来ているようなのです。

だからもしかしたら、大人の受信レベルが低いだけかもしれません。

最近では2歳ぐらいの子供に、生まれて来た時のことなどを聞くと覚えているということは、割りと普通に信じられるようになっているので、不思議なことはあるのかもしれませんね。
akanbou

 

ともかく子供が天才だとすれば、普通の教え方じゃダメな訳で、普通の教え方をすると天才が凡人になってしまいます。

天才は持って生まれたものといったようにも、考えられますが、持って生まれたものがあったとしても、潰されたら凡人になります。

エジソンは子供の頃、他の子供とは違う考えを持っていて、学校の先生など理解されず、理解のあるお母さんが教える様になったことから、発明王になりました。

しかしもし、お母さんが教えることなく、そのまま学校に通い続けていたとすれば、天才にはなっていなかったでしょう。

一般的には、お母さんがむしろ率先して、その学校の先生の様に、自分の考えと方法を押し付けることも多いですが、それでは天才も天才にはならないし、そうでなかったなら天才ももっと大勢いたかもしれません。

 

そのため自分の知っているような考えや方法ではなく、それとは真逆の教え方が必要になって来ますが、それは自分が知らない事、理解出来ない事でもあるので、中々教えられない。

教えられないから専門家にお願いしようとなりますが、それにしても、専門家の先生だから全てお任せしますというのではなく、自分の考えややり方の延長を求めるものです。

かけっこであれば、腕振りだとか、腿上げだとか、スタートの仕方とか、そういうものを教えて貰える、教えて貰いたいという先入観や思い込みを持っていて、それとは違うものは、そんなものを習いに来たんじゃないとなってしまう。

そうしたこともあるので、教えることは色々と難しいのです。
edison

 

スポーツにしても、プロだとかオリンピックを目指していたり、大会でいい成績を出したいと、トレーニングなどを教えて欲しいと来たりします。

それでは、という感じで、特別に私のスペシャルな方法を教えてあげようとすると、それに納得しなかったりする。

腹筋とか背筋とか、筋トレなどのやり方を教えて欲しいのです。

しかし私からすると、

「えっ!?プロになりたいんですよね?」

「パフォーマンスを上げたいんですよね?」

と思って、教えようとするのですけど、それでは駄目で、言っている事とは違う、プロやオリンピアンになれない方法を教えろ、ということなのです。

 

私にしても、「はい、はい」という感じで聞き流し、本気で受け止めず、適当なことを教えればいいのでしょうけど、そうしたことが余り上手じゃない。

また自分が教えたくない事は、教えたくない。

だからスポーツを教えるのは止めてしまった。

もちろんスポーツで、どこかが痛いと言って来たり、その際にアドバイスを求められたりはしますが、常識と違うことや、その人が持っていない新しい概念を教えるというのは難しい。

これが都会とかだと、分母が多かったり、考えが進んでいる分、もっと楽なんですけどね。
jousiki

 

5歳の女の子のお母さんには、来る前に走っている所の動画を撮っといてもらい、それを見せて貰って、それを参考に指導をしましたが、一般的な指導らしい指導は、殆どしませんでした。

細かい事は色々ありますが、それは重要なことではなく、また思っていたより、いい走りをしていました。だから、

「走りはそんなに悪くないですよ」

といったアドバイスです。

後は、走りに遠慮が入っているので、気持ちを解放させてあげるようなことや、お母さんが走りに自信がないようで、「そうしたことを思っていると、それが子供に移ってしまいます」など、親が大事であるといった話。

そんな話をすると、時折感極まっていましたが、感性のある方で、常識ではない話も受け入れてくれ、私としても嬉しく、楽しい指導をさせて貰えました。

 

それと大事なことは、その時がピークになっては、どうしようもないことですね。

それは教える側も教わる側も、注意した方がいいと思います。

その時記録が伸びれば、そんな感じでずっと続いていくみたいにも思ったりしますが、そうだとは限らない。

商売でも、一回だけ客を呼ぶ方法があるように、その後には続かない、練習やトレーニングもあるのです。

 

しかしこれは、知識、経験、感性が無ければ、分からないと思います。

教えている人にだって分からないのだから、仕方ないんじゃないでしょうか。

一つヒントを言えば、普通の人とは違うことが正解に近い。

だけどランニングしたり、体幹トレーニングしたりが、普通の人とは違うことって考えたりもしますから、それはもう、しゃあない。笑

人生色々で、人は間違う生き物ですから、間違ったって別にいいんじゃないかとも思います。
matigai
 

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