アスリートの身体作りの誤解

特に旅行に行ってた訳でもなかったのですが、暫くブログを休んでいました。今日はスポーツネタを少し。

思い込みや先入観は、無意識で行われているため、中々気づかない。アスリートの身体作りでも、いつの間にか無意識の内に、思い込みや先入観が生まれ、考えが限定されてしまっている。

意識が無いから無意識と言いますが、無意識に気づくことは難しい。しかし自分では気づかない所にこそ、重要な問題があったりする訳です。

 

アスリートの身体作りと言えば、多くの人が考えているのは、筋力を付けることで、それ以外のことは余り考えていなかったりする。

だからバカの一つ覚えみたいに、筋トレにしか取り組むことが出来なかったり、筋トレに異常な執着を持ったりもする。

しかし物事は何でも柔軟に広く多角的に考えて行くべきです。

そうすれば筋トレはその中の一つであり、他にも色んなことがある事が分かる。

 

例えば柔軟性。

水泳選手が肩甲骨周り、腕周りの筋肉が硬くなり、正しいストリームラインを作れなくなったとすれば、どんなに筋力を付けようとも、オリンピック選手レベルにはなれない。

野球選手にしても、ピッチャーが速い球を投げたいとして、その時に筋力ばかり考えますけど、肩甲骨周りの柔軟性が低下していれば、速く投げることは出来ないし、当然プロにもなれない。

陸上の背面跳びでは、高く飛ぶためのジャンプ力が必要ですが、それだけでなく高い柔軟性も必要です。それをジャンプ力に拘るあまり、練習やトレーニングで柔軟性を低下させては、結局高くは跳べなくなる。

 

例えば体重。

スポーツはスタミナが大事だと、とにかく食べればいいと思っている節がある。しかし太ってしまったら、円盤投げやハンマー投げ、柔道、相撲など以外、ほとんどのスポーツで活躍することは難しくなる。

特に陸上、水泳、スケートなど、タイムを競う競技では、もろに結果に反映されますし、スキーのジャンプの選手なんかも、毎日体重を量って体重のコントロールをしている。

サッカー選手が、体脂肪率をチェックされているなんていう話もよく聞くでしょう。

スポーツは、ただ才能があるとかないとか、強いとか、そうしただけのことではなく、体重のコントロールやコンディションの調整力など、それらを全て合わせた、総合力の勝負なのです。

 

例えば筋肉の質。

筋肉を付けること、筋力をつけることは考える。しかしその質はどうなのか。本当に使える筋肉なのか。そうしたことも考えて、身体作りは行っていかなければならない。

筋肉が付きさえすれば、何でもいい訳ではありません。

たまに筋肉がついて来たと、喜んでいる人がいますが、それはただ単に張っているだけだったりすることがある。分かりやすく言えばむくみですね。

女性が夕方ぐらいにふくらはぎがパンパンに張って来て、「私筋肉ついた!」と言って喜んでいるようなものです。笑

まぁ女性の場合は、ふくらはぎに筋肉が付いて、あまり喜ばないかもしれませんが、太くなったからと言って、筋肉が付いているとは限らない。

 

特にインナーマッスルなどを使えない人は、アウターマッスルに頼る分、見た目は立派になったりします。

またテレビでもラジオでも電話でも、大きかったものが時代共にコンパクトになって行きましたが、それと同じように大きく作る事よりも、小さく作る事の方が難しかったりする。

身体もブルースリーより筋肉量があったりしますが、ブルースリーの様に速く動き、また威力のあるパンチやキックを出すことは出来ないですし、体をある程度大きくすることだけなら、誰にでも出来ても、ブルースリーのような身体を作ることは出来ない。

 

こうしたように体作りというのは、筋力だけではなく、色んなことが関係している。もちろん他にもまだまだありますよ。

何事も囚われることなく、柔軟に。

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