空回りな子育て

最近琴奨菊が日本人力士として10年ぶりに優勝しましたが、その時親への感謝の気持ちを言っていました。これは琴奨菊でなくても、大抵の一流アスリートは親への感謝を口にしています。

その親の多くは、「毎日ご飯を作ってやっているのだから感謝しなさい」などのように、恩着せがましくしたりはしません。大体は好きでやっていて、「子供のおかげで私の人生は生きがいを持てました」、と言う感じの親が多い。

そうすると子供にしてみては、好きなことを思いっきりやらせて貰って、全力で応援してくれたのだから、感謝したくなるのは当然の話。

それをしない方がおかしく、わざわざ感謝しろなどとも言う必要もないし、また好きでやっているものだから、感謝して欲しくてやっているのではない。

 

しかし反対にご飯作りでも、他のものでも嫌々やっている感じであれば、ストレスになるから子供に八つ当たりをし、頑張っている分、感謝の一つぐらい要求したくなる。また頑張ると不思議と自分は正しいことをやっている錯覚になり、自分の方法や考えを押し付ける。

そうすると子供にしてみれば、ストレスを感知するストレス、八つ当たりされるストレス、自分のやりたくない、また自分に合っていないものを押し付けられるストレス、それらに対し感謝まで要求されるストレスがあり、それだけのストレスを受ければ、一体よくして貰っているのだか、悪くされているのだかなんだかよく分からない。

もし感謝の気持ち以上に、ストレスの方を強く感じているとすれば、感謝どころではありません。それどころか復讐することになる。

と言っても無意識レベルの話なので、殺人をするとかそういうことではなく、病気になったり、怪我をしたり、勉強の成績を上げない、スポーツの成績を上げない、ニートになるなど、そういったことで無意識に復讐する。

ちなみに痴呆になるのも、一つの復讐。

まぁ、復習と言う言葉は合わないかもしれませんが、人間はご馳走して貰ったら何かそのお礼をしたりするように、嫌がらせされれば仕返しをしたくなるように、気持ちのバランスを取りたいのです。

 

私がよく言う話で、砂漠で喉が渇いている人に、一生懸命手作りしたパンをあげた所で全く感謝はされない。それよりも雑巾のしぼり汁の方が、余程感謝される。

雑巾のしぼり汁で感謝されるのです。笑

その視点が持てないと、また自分の考えや気持ちが強くなり過ぎると、周りが見れなくなって、「俺の酒が飲めないのか!」みたいな感じになるし、何であっちがってなる。

中々上手くいかないなと思うときなどは、そのやり方は止めて、真逆のことをやってみると、案外上手くいきます。

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