筋トレのデメリット

全てのことに裏と表の様に陰と陽の関係があり、長所と短所は裏表の関係だったり、メリットもあれば、デメリットもあります。

たとえば車や飛行機、火、ナイフといったものは、大変便利ではありますが、その反面事故に繋がったり、凶器になったり、短所やデメリットも持ち合わせています。

薬にしてもいい面もありますが、副作用もあり、用法用量を間違えば毒となります。

それと同じようにスポーツの練習も、ただやればいいと言うものではなく、一流の指導者が指導すれば、選手の才能を伸ばすことが出来ますが、我流などの指導では、逆に選手の才能や素質を潰すことになる事は分かると思います。

そうしたことから考えれば、当然筋力トレーニングにしても、同じことが言えるでしょう。

plus minus
薬を安全に飲むためには、医師の診断があって、また薬の効果効能だけではなく、副作用にも精通した先生に処方されることによって、安全に飲むことが出来ます。

それと同じように、筋力トレーニングを安全で効果的に行うためには、体やスポーツに精通した先生の診断があって、更に筋力トレーニングに精通した先生の診断があって、最も安全で効果的に取り組むことが出来ます。

そのため出来ることであれば、そうした先生に習うことが理想的で、特にプロアスリートになりたい、オリンピック選手になりたいといった、高い目標を持っているのであれば、それは不可欠です。

 

プロは目指していないにしても、筋トレのデメリットや副作用を勉強してから取り組むのと、「筋トレはやりさえすればいいのだろう」、と何も知らないで、取り組むのとでは、「生兵法は大怪我の基」と言うように、全く違う結果になるであろうことは、想像出来ると思います。

実際に、我流のトレーニング、間違ったトレーニングを、子供にやらせていたことが原因で、手術をするぐらいの怪我になっていることもあります。

イチローは、安易なパワーアップを考えてはダメだと言っていますが、体や筋トレは、一般の人が考えている以上に、とても深いものなのです。

※「生兵法は大怪我の基」
少しばかりの知識や技術は、それに頼ったり自負したりして、かえって大失敗をすることのたとえ。

イチローのトレーニング理論
ititora
周りをよく観察してみて下さい。

怪我をしている選手はいませんか?

その選手は、もしかしたら間違った練習やトレーニングをやっていたことが原因で、怪我をしたかもしれません。

もしそうだとしたら、その原因が何かはっきり分かっていなかったり、同じことをやっているとすれば、自分の子供も、その内怪我をすることになる恐れがあると言うことです。

 

また周りの選手は、どういった選手でしょうか?

全国トップクラスだったり、プロなどになったりする選手が、集まっているチームでしょうか?

そうであるなら、効果的なトレーニングが指導されていると思いますが、しかしそうでなければ、間違ったトレーニング、才能や素質が潰されているようなトレーニング、古いトレーニング、またプロなどの選手にはなれないトレーニングなのかもしれません。

一旦、客観的にまた俯瞰的に、今行っているトレーニングが、どういうレベルのトレーニングなのかを、一度考えてみるのもいいと思います。
washi
少しずつ筋トレにはメリットだけでなく、デメリットもありそうだと分かって来て貰えたと思いますが、筋トレのデメリットについて説明する前に、筋トレについて柔軟な発想を持ち、奥深さを少し知って貰うために、もう一度よく考えて頂きたいと思います。

たとえば腕立て10回3セットなど、何らかのトレーニングメニューがあったして、全員が同じメニューをやっているにも関わらず、そこに差が付くのは、何故なのでしょうか?

才能や素質といった能力の個人差?

確かにそうしたことはあるでしょう。元々力の強い選手もいれば、そうでない選手、身長が大きい選手、小さい選手、体の成長段階が早い選手、遅い選手など様々です。

 

しかしよく観察してみて下さい。

同じ腕立て伏せ、同じスクワットといったメニューであっても、微妙にやり方がそれぞれ異なってはいないでしょうか?

微妙であってもやり方が違うとすれば、効果や結果もおのずと変わってくると言うことです。

そうすれば、いいやり方や悪いやり方、効果的なやり方やダメなやり方もありそうだということが分かりますし、それを細かく見抜いて指導する力も必要です。

もしそれが出来なければ運任せとなり、どういった効果、結果になるかが分からないでしょう。
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また個人差があると言うことは、皆同じやり方をやっていたのでは、それに合う人合わない人も必ず出て来るということで、もしトレーニングメニューが合っていなかったら、ダメになる選手も出て来ます。

怪我をしたり、余り伸びなかった選手は、そうしたことがあったかもしれません。

筋力トレーニングは、決してやりさえすればいいと言うものではなく、デメリットもあるため、もしデメリットが大きく作用すれば、才能や素質を潰し、怪我をしたりなど、やればやるほどダメになることもあるのです。

 

筋トレに関する本や雑誌は数多くありますが、デメリットについて詳しくされることはありませんでした。

何故なら体や筋トレは奥が深く、プロや専門家レベルでも分からないぐらいに難しいものだからです。

これから、その筋力トレーニングのデメリットについて、説明して行くので、デメリットを十分考慮した上で、効果的なトレーニングに取り組んでみて下さい。
hukusayou

 


 

筋力トレのデメリット

こらから説明するデメリットは、筋トレをやったからといって、絶対に起こるものではなく、我流の方法や間違った場合に起こる筋トレのデメリットです。

また分かりやすいように項目別に書いていますが、全てが関連し合っており、独立したものではありません。

 

筋肉が硬くなる

いい筋肉、また一流アスリートの筋肉は、弾力性に富んだ柔らかい筋肉です。しかし間違った筋力トレーニングを行えば、筋肉が硬くなり、柔軟性が低下し、怪我をしやすく、使えない筋肉、凡人の筋肉になります。

筋トレはどういう質の筋肉を作るかが、とても重要です。

 

力む癖が付く

力む癖がある人が、筋力トレーニングを行えば、益々力むようになり、体の質が低下します。また元々力んでいない人も、筋力トレーニングによって、力みがついてしまう傾向にあります。

一度身に付いた力む癖を取り除くことは、そう簡単なことではなく、殆どの人は取り除くことが出来ません。また力みが強い人が、プロやオリンピック選手になる事はありません。

 

部分の力に頼るようになる

筋力トレーニングは、単関節トレーニングは当然ながら、複合関節トレーニングにしても、部分を鍛えるトレーニングで、また関節を固定してトレーニングしたりします。

しかしそうした体の使い方に慣れてしまうと、疲れやすく、強い力も出せず、高いパフォーマンスも発揮しずらくなっていきます。

 

バランスが崩れる

筋トレをする場合、見える所や使いやすい筋肉、癖、また知っているトレーニングを行うため、左右などがアンバランスになったり、普段使う筋肉はより強くなり、使わない筋肉は余計に使わなくなるなど、生まれ持った筋肉バランスが崩れていきます。

またもし歪みがある場合、そのままトレーニングすると、土台が傾いている所に、家を建てるようなもので、歪みが酷くなったりすることもあります。

 

しなやかさが無くなる

筋トレは直線的で、関節を支点にした動きが多いため、背骨や肋骨、骨盤などが使えなくなり、イチローや動物のような、しなやかな体を失っていったりします。

そうした所が一流との違いです。

 

インナーマッスルが使えなくなる

筋力トレーニングは、アウターマッスルを鍛えるものが主です。そうすると体を動かす際、アウターマッスルを過剰に使うようになり、インナーマッスルが使えなくなります。インナーマッスルやスタビリティ―マッスルが使えなければ、高いパフォーマンスを発揮することは出来ません。

何事も見える所や知っていることよりも、内面性など見えない所が大事で、普通の人が気が付かない所、知らない事を知っているか、取り組むことが出来るかで、差が付くものです。

 

体が重くなる

筋肉が付けば当然体も重くなるため、水泳であれば水に沈みやすくなり、ジャンプをするでも走るでも、重い体は不利になることがあり、体が重くなると不利な競技は、筋肉をただ付けるのではなく、そのバランスを考える必要があります。

また体重以外に、間違ったトレーニングでは、偏った筋肉が付き、バランスが悪くなるため、走る時にドスドスとした重い走りになったり、疲れた大人の体の様に、体を動かそうとすると重くなったりします。

 

スタミナが低下する

間違った筋トレは、筋肉が硬くなり、部分的な体の使い方、インナーマッスルが使えない体になり、筋肉が張りやすく、直ぐに疲れるようになるため、スタミナがなくなっていきます。

この場合走り込みをしても体力は付きません。走ったりしても、体力が付かない選手は、こうしたタイプです。

 

怪我をするようになる

我流のウエイトトレーニングでは、フォームが悪くて痛めることがよくありますが、そうした以外にも、疲れやすく、筋肉が直ぐに張って硬くなり、またバランスも悪いとすれば、怪我をするリスクはかなり高くなっていきます。

小学生、中学生で怪我をしている子供の多くは、我流の間違ったトレーニングを行っていることが多いです。

 

身長が伸びなくなる

筋力トレーニングで、骨に適度な刺激を与えれば、身長を伸ばす効果があるとも言われていますが、多くの場合は、筋トレをし過ぎると身長は伸びなくなります。

高校生の背の高いバスケットボール選手や、バレーボール選手を見てみて下さい。ガッチリした体格と言うより、どちらかと言うと、細い体つきをしています。

逆に背の低いバスケットボール選手や、バレーボール選手は、太ももやふくらはぎの筋肉が発達していたりするはずです。

また小学生から筋トレをやらされているチームの平均身長は、そうでないチームに比べれば低いことが多いです。

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筋トレのデメリット まとめ

ここまで簡単ではありますが、間違った筋トレを行うと、

筋肉が硬くなる、力む癖が付く、部分の力に頼るようになる、バランスが崩れる、しなやかさが無くなる、インナーマッスルが使えなくなる、体が重くなる、スタミナが低下する、怪我をするようになる、身長が伸びなくなる、

といったデメリットを説明してきました。

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筋力トレーニングは、こうしたデメリットを考えながら行えば、効果的なトレーニングが出来ます。またデメリットの少ないトレーニングが出来れば、それが一流のトレーニングになります。

しかし残念ながら、「ただやればいい」と、筋トレについて深く考えられることが無いため、子供の才能と素質を潰していることがよくあります。

特に小学生の子供に熱心にトレーニングをやらせたりすると、筋肉はパンパンに硬くなり、力む癖が身に付いて、怪我をしたり、その時点で既に将来性を失っています。

一度そうなったものを、元に戻すことはかなり難しいのです。

 

また筋力トレーニングは、一般の人が考えている以上に奥が深く難しいものなので、直接教えることが出来ればいいのですが、もしそうでない場合は、基本的に小学生中学生には特に、何もやらない事を勧めています。

何もやらないことを否定的に考える人もいますが、才能や素質を潰すことよりも、はるかに優れた方法で、将来性のある方法でもあります。

イチローなど、一流選手も、小学生中学生の頃は、それほど筋トレをやっていなかったりします。

また筋力は、将来的に挽回することも可能なので、仮に今勝てない事があったとしても、将来を見据えた取り組みになります。
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安易な考えや取り組みは、それに合った結果になり、プロやオリンピックなど、高いレベルには100%なりません。

もし高いレベルを目指す場合は、我流の方法や考えではなく、レベルの高いトレーニング、質の高いトレーンニングを指導して貰うなどしない限り不可能です。

「上手くなるためには質の高い指導を受け、その教えに沿って自ら努力するしかない。成功への方程式はそれしかない。」

タイガーウッズ

 

それが出来ていないからこそ、プロやオリンピック選手になれる人が限られている訳です。

もしトレーニングを行う場合は、こうしたデメリットがある事を十分考慮しながら、取り組んでみて下さい。

またもし怪我をさせないトレーニングや、レベルの高いトレーニング法を知りたい場合は、旭川揺らぎ整体のセミナーに参加してみて下さい。

 

旭川揺らぎ整体ホームページ

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