筋トレ以外に拘れないのか

スポーツでは筋力が必要なのは、当たり前中の当たり前。だから皆と同じことをやったって、何の差も付かない。また筋トレをやればいいんだと考えている人が、果たして外国人以上のパワーを、身に付けることが出来るのでしょうか?

筋トレ筋トレしか言わない人は、身長190、体重100キロ以上あるロシア人などのパワーを、目の当たりにしたことがないんです。比べる相手がご近所さんのレベルだから、そういった選手たちとの比較が出来ない。

また外国人は日本人よりも骨が太いので、接触プレーなども、例え筋力をつけて同じ体重であっても、まともにぶつかったりすれば、こちらの方がダメージを受ける。

 

そういった中で、じゃあどうやって戦っていくのか、そういう思考にならない限り、世界レベルでは戦えないし、プロや一流のアスリートがいっていることも理解することは出来ない。

筋トレをやりさえすれば、世界で勝てるなどというのは妄想の世界です。

自分の考えや常識が通用するのは、自分の周りの世界でしかない。

 

一般的には筋力しか知らないものだから、筋力筋力と言うものですが、例えば短距離の100mで、中学生の全国トップの選手は10秒台で走ります。その選手たちが果たしてベンチプレス100キロ上げれるかと言うと、恐らく一人も上げることは出来ないのではないでしょうか。

スクワットにしても恐らく、そんなに強くはない。

これが高校生になれば、当然中学生以上に筋力が強くなってきますが、その筋力が強い高校生は、筋力のない全国トップの中学生よりも足は遅い。

 

為末さんも言っていますが、走るのは技術。技術があって、それに見合った筋力が必要になる。しかし技術の無い選手が、筋力だけを鍛えた所で、少しは早くなるけど、100mを10秒台では絶対に走れない。

しかしこれがどうしても技術というのが、分かりにくいし、難しいし、知らないものだから、自分の知っている筋トレをやるしか道がない。また筋トレをすれば速くなると考えてしまう。

100mを10秒台で走るのに、150キロのスクワットが出来る必要はない。また日本人で短距離の速い選手は、腕立てもまともに出来ない選手も多い。

高い技術があって、その技術の延長で筋力を強化すると、更に速く走ることが出来るようになる。

 

最近スポーツでは当たり前になっている大腰筋ですが、一般的にはまだまだ知られていない様にも思います。だから「腹筋を鍛えればいいんでしょ」のレベルで考えている人は、まだまだ多いでしょう。

少し勉強した人だと、大腰筋という名前は知っていますが、そういう人でも実際には分かっていません。インナーマッスルは難しいのです。

武道の達人と呼ばれる人が、弟子たちを投げ飛ばしている映像を見たことがある人もいるかもしれませんが、自分のやり方では出来ないので、あんなのは嘘だろうと考える人はいると思います。

あれはどうやっているかと言うと、簡単に言えば大腰筋を使っているのです。

しかし一般の人には、大腰筋の名前を知った所で、大腰筋を使うことが出来ないので、達人のような技は中々出来ないし、一流のようなパフォーマンスは発揮できない。

 

筋トレ筋トレ言う人は、大腿四頭筋に頼ったスクワットでも一生懸命やっていたらいい。それを頑張ってやる努力も立派である。また立派な太ももになる。

ただプロにはなれない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>