親は、子供のことをいつも見ていると思います。ちゃんと学校言っているのかとか、勉強しているのかとか、病気になっていないのかなど。
しかしそれと同時に、子供もよく親のことを見ている。むしろ子供の方が感性があり、観察力もあるから、子供の方がよく見ている。
つまり子供を見ているだけでなく、親は子供にも、全て見られているのです。
例えば添加物の事でも話しましたが、親が一生懸命ご飯を作っているとしても、もし添加物を使ってたならば、その存在がわからなくても、必ず全てを手作りで作った料理ではないことはわかっている。
また子供はいつも親を試しています。
本当に自分のことを思ってくれているのか、どれくらい自分のためにやってくれているのかなどを確かめたい。
またもし親が本気であれば、子供もそれに応え本気になるし、親が手を抜けば、子供も手を抜いていいんだと思って手を抜く。
イチローがプロになってから、
「親父は、僕のことを決して裏切らなかった」
と言っていたことがありました。
これは凄い言葉です。
普通は、野球をやりたいといったら、いつも賛成してくれた、応援してくれた、などのことを考えると思いますが、そういうレベルの話ない。
もしそれであるなら、違う言葉になるでしょう。
普通、親自身は裏切っているつもりなどなくても、自分を優先させるため、少なからず裏切ってしまう。
それを「僕のことを決して裏切らなかった」と言わせるだけのことをしてきたというのは、真似をしようとも、そう簡単に真似出来るものではない。
イチローが一流のアスリートになれたのも、それがあったからです。