苦しい顔はしてもいいけど

 生きていれば、いろいろと辛いことや悲しいこと、誰かに対して不平・不満や怒りも出てくるだろう。でも、それを相手に気づかれてしまってはいけない。相手の気持ちを暗く沈めてしまうようでは、人として失格だと僕はおもっている。

 よく選手たちには、

「苦しい顔はしてもいいけど、嫌な顔はするなよ」

と言い聞かせている。

 

「苦しい顔」や「辛い顔」というのは、もうひと踏ん張りするときや不甲斐ない自分自身に対してするもので、端から見ている人たちにはがんばっている姿に移る。思わず応援したくなるものだ。

 しかし、「嫌な顔」や「不機嫌な顔」というのは、自分自身ではなく相手に対して不平・不満や反抗的な態度をとるときにするもので、見ている人たちを不愉快にする。そんな顔をする人間に憧れたり、信頼したり、応援したくなるわけがない。

君の眠っている力を引き出す35の言葉 小出義雄著 すばる舎 96項

 

 

女性であれば、一日に何度も鏡を見ていますが、それでも自分の顔というのは実は余りよく分かっていないものです。

私は整体をやっているのでよく分かる事ですが、ストレスや疲れが溜まっている人は、ブス顔になっている。笑

またそれが毎日だと、自分でもそういう顔なんだと思うようになる。

しかし施術をすると、血色がよくなって、顔のこわばりが取れ、目が大きくなり、生き生きとした全然違う顔になりますが、そうした顔は誰であってもいい顔なのです。

 

ただ施術で顔を変えたとしても、周りの人は皆分かりますが、その変化に本人だけが分からなかったりする。

もし分からないとすれば、自分の顔が変化することに気づいていないし、普段自分がどんな表情をしているのかも分からないでしょう。

鏡で顔を見ているのは、化粧をするための部分を見ていて、それは近視眼的な見方で、顔全体を見ていないのかもしれません。

逆に女優さんなんかだと、普段からそうしたことに気を配っているし、だからこそ綺麗だったりもする。女優さんが綺麗なのは、形や肌だけの問題ではなくて、写真写りにいい悪いがあるように、自分の顔の見せ方、状態などを、他の人よりもよく分かっているのです。

 

シンクロは、美しさを見せるスポーツですが、実はものすごく辛く苦しいスポーツでもあります。しかしそんな苦しさなんかは、見ていても全く感じませんよね?

しかし水に潜って呼吸が出来ないまま、激しく動いて苦しくない訳がない。それを全く見せていないだけなのです。

もちろんまだ未熟な内はそれが出来ないから、自分では気づいていないけれど、その苦しさから顔を水から出した時など、酷く不細工な顔になっていたりする。

 

それを井村コーチは、「あんたはこんなに不細工になっているだぞ」と、映像などを見せて本人に自覚させるのだとか。

それを見て、自分ではそんな顔をしているつもりはなかったのに、自分でも酷い顔をしていたことに気づく。

そこからこうしていこうという取り組みを続けることによって、見ている人に苦しさを全く感じ支えない、素晴らしい表情見せられるようになるのです。

 

プロのアスリートを目指すという場合、テクニック的なことに気が囚われがちですが、ファンがいるのがプロで、それが無ければプロではありません。

そのためには思わず応援したくなるような選手になる必要があり、表情も大切になる。ふてくされた表情では、誰も応援しようと思わないでしょう。

しかしこれはプロアスリートだけではなく、全ての人にも言えることで、いい情報、いい人、運などは、いい表情をしている人の所にしか、中々集まってこない。

危なそうな人、不幸そうな人がいれば、大抵の人は避けるはずです。それよりも幸せをいっぱい分けてくれそうな人の所に寄って行きたくなると思います。
 

それと姿勢。

姿勢というのは、ただ胸を張るという形ではなく、物事に取り組む姿勢、勢い、エネルギーの方向性で、いい姿勢であればこれもいいものが集まって来るし、そうでないものであれば逆に悪いものが集まりやすい。

もし悪い姿勢をしているのであれば、周りにマイナスの影響を与えているので、その反動として、自分にも悪いものが返ってきたりする訳です。しかし自分では何もしていないと思っているから、何故自分はこうなんだろうかと思ってしまう。

そうした表情や姿勢が、その人の雰囲気を作り出していますが、その総合力が高い人は、いいことが起こりやすいし、雰囲気あるね、オーラあるねみたいに言われたり、逆だと何をやっても上手く行かなかったりもします。

 

松岡修三さんは、歩いている人にいきなり、「諦めるな!」と声をかけたりするそうですが、それは私も声はかけませんが、何となく分かります。

下向いて猫背で歩いていて、諦めたような感じ。実際大人は、人生を諦めている人は多い。

松岡さんだったら、有名でキャラもあるからいいかもしれませんが、本人はそんな事は思っていないから、もしそんなことを言われたとすれば、「この人何言っているんだ!」と思うでしょう。

 

顔の造作は変えることは出来ませんが、雰囲気や表情は変えることが出来ます。それによって誰でもいい顔になれるし、それだけで自然と、また不思議と周りの対応も変わる。

手っ取り早く変わりたいなら施術を受けに来て、施術前後の顔と周りの人の対応をよく観察すれば、その違いが分かると思います。そうした何が良くて何が悪いのかを調べて、いい事を積み重ね、繰り返すことによって、運がよくなる。

表情美人、雰囲気美人を目指してみるのはどうでしょうか?

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