子供は親の悪い所を真似して育つ

動物は真似る生き物です。自分で完全な0から創作することなどない。

親を真似るし、兄ちゃんや姉ちゃんがいれば、それを真似るし、友達がポケモンGOをやっていたならそれをやりたくなる。

真似をして学んでいきます。

そのためたまに真似することが、悪いイメージを持たれたりもしますが、真似をしなければ生きてはいけないので、真似することそのものは、悪いものではありません。

問題なのは真似の仕方で、それを間違えば、著作権侵害してしまったり、「二番煎じだね」なんて言われてしまう。

何でもやり方です。

 

また生きていくためには真似をするのだから、何の真似をするのかが重要で、悪いものを真似てしまえば、悪いことを覚えることになる。

例えば周りがギャングだらけであれば、ギャングの生き方を真似して生きていくことになるでしょう。

親にしても犯罪ではなくても、嘘を付く、押し付ける、体罰を振るう、見栄を張るなどの行動を取っていれば、子供もそれを真似てしまう。

 

あるシングルマザーの幼い息子二人が、喧嘩しているのではないけど、殴り合うみたいな、ちょっとハードな遊びをやっていた。笑

それを見たお母さんが、「叩いたらダメ!」と、子供を叩いて止めさせる。

それを見ていたら、「成る程そこで叩くことを覚えたのだな」と、思わず考えてしまいました。

本能的なものはあるにせよ、誰かを叩くというのは、どこかで学習しなければ、その発想が出て来ません。もし誰からも習うことなく、閃いたのであれば、それは天才なのです。

もしそうだとすれば、天才だと喜ぶべきでしょう。

そうしたら武道や格闘技の天賦の才があると思って育てたらいい。

 

しかし多くはどこかで学習していて、幼い子供が一番学習する機会が多いのは親です。

そのため親が叩いたりすれば、「成る程叩くという事があるのか、それをやってみよう」となるし、親が嘘を付くのなら、「何かあれば嘘を付けばいいのか」ということを学習していく。

また親がご立派なことを言いさえすれば、子供はそれに従うと考えるものですが、それが口先で言っているのであれば、ご立派な内容ではなく、口先で言う事を学習するのです。

子供というのはスポンジのような吸収力があって、相当色んな所を見ています。

大人であれば、もう雪も見たし、海も見たしで、新しいものの体験は年々減っていくことが多いですが、赤ん坊や子供にとっては、全てが新しい体験と発見で、それら全てを学習していきます。

その中に悪いものがあれば、それも一緒に吸収する。

 

体の使い方なども、子供は親の体の使い方にそっくりになります。しかしいい所を真似すればいいのに、残念ながら悪い所が似る。

何故ならいい所よりも、悪い所の方が目立つためです。

掃除してある家でも、一か所だけが汚れていたりすれば、そこだけが気になるし、記憶に残る。

変わった歩き方でもしていたら、普通の人より印象が強くなると思います。

印象の強い方と、薄い方のどちらを真似するかと言うと、当然印象の強いものです。

これは体の使い方だけでなく、他の所も同じです。

親が悪い言葉遣いをしていたら、子供は直ぐそれを真似るなど、悪い所を真似してしまう。

 

たとえ「親の様にはならないぞ!」と思う事はあっても、真似しない様にする所は、自分が考えている一部に関してそう思うだけで、また思ったとしても、実際には同じことをしていることはよくある様に、親からの何らかの影響を受けて育つ限り、完全に似ないというのは不可能です。

そう考えると相当おっかないです。

しかしヤンママの子供は、ヤンママみたいに育っていくし、両親共にタバコを吸っているなら、子供がタバコを吸う確率も高い。

またモンスターペアレントのような人がいたら、その子もちょっと変わっていたりするでしょう。

これは別にヤンママなど他の親だけのことではなく、自分にもそれが当てはまり、子供は親の全てを見て、真似をする。

だからこそ子は親の鏡と言われる訳です。

特に気を付けなければならないのは、子供はご立派な言葉に従うのではなく、親の行動を真似るという事です。

自分では立派なことを言っているから、それに従わない子供は、「何で分からないんだ!」となりますが、あくまで子供はご立派な言葉よりも、親の行動を真似する。

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