未来を予測することは難しい。しかし知識と経験を積み重ねることによって、ある程度の未来を予測することが出来るようになる。簡単に言えばデータの積み重ねることによって、そのデータから推測できる。
もしくは直観力というのもあるかもしれない。
例えばなんかこの道通りたくないなと思って、いつもとは違う道を通ったら、実はそこで殺人事件が起きたというのも、無意識レベルで未来を感じ取った訳です。
これは直観力。ただ直観力に関しても、こういうときはこうだという、過去の経験があるからこそ、直感が生きてくる。
未来を予測するには、この二つを使う。
ただ直観力を働かせることは、少し難しい。
例えば自分が乗る予定の飛行機がこれからテロに会う、もしくは事故に遭うといった時に、それをお金も払っているし、仕事などの予定もあるのに、それを止めることが出来るでしょうか?
これが武道の達人と呼ばれる人たちは、不思議と分かる訳です。
戦争で生きて返ってきた方も、ただの偶然で生きて返ってこれたのではなく、必然的と言っても間違いないのではないかと思います。
合気道開祖植芝盛平翁から、直々に合気道最高段位の10段を授かった、藤平光一という方は、日中戦争で中国大陸を部隊を率いて行軍していた。
戦争に行くまでは座禅や合気道などの修業を行って死ぬ覚悟は出来ていた、何があっても大丈夫だと思っていたが、実際に戦争を経験すると想像をはるかに超えたもので、頭の中での空想や畳の上での修行などは、まるで絵に描いた餅のようで、動揺し恐怖でうろたえてしまった。
しかし「天地に心があるならここで死ぬわけがない」と開き直り、そうするとそこから、敵襲が全然苦にならなくなった。藤平光一の部隊だけが、ただの一発の弾丸にも当たらず、一人もけが人が出なかった。
そんなエピソードがあります。
これは偶然そうなったと考える方が難しいと思います。
また合気道開祖の植芝盛平翁は、神がかり的な人で、数多くのエピソードがある人ですが、切符も買って電車を乗ろうとした時に、「やめた」と言って、電車に乗るのをやめることがたびたびあったそうです。
そのためお供の人は困ったそうですが、恐らく普通の人には感じ取れない、危険のようなものを感じ取っていたのではないでしょうか。