何がよくて何が悪いのかが分からなければ、成功しない

借金が増えた、リストラされた、会社が潰れた、腰が痛くなったなど、急に悪いことが起これば、直ぐ分かる。しかし徐々に悪くなっていくものは、分かりにくい。病気などもそうでしょう。

またボーナスが入った、就職が決まった、昇進した、恋人が出来たなど、急によくなるものもよく分かりますが、少しずつよくなるものは分かりにくい。

これが曲者ですね。

 

私自身でも、よくなっていても、劇的に変わったりしなければ、何となく変わっている、よくなっているとは思うものの、と言う感じで、それ程の実感は無かったりします。

特に何でも直ぐに結果が結びつくものではなく、地道なものの積み重ねによって、それがある時実ったりもします。

そうするとそれまでの間は、やっていることがいいのか悪いのか、前に進んでいるのか後退しているのか、全然分からなかったりする。だからそれが正しくても、続けた方がいいかは分からなかったりするし、その期間は大変辛い時期になる。

例えば芸人が売れるまでの期間。

収入は殆どなく、大の大人がアルバイト生活をしたり、恋人や奥さんに食べさせて貰ったりする。そんな期間が長く続けば、一体いつまで続けるか、止めた方がいいのだろうかと、様々な葛藤が出て来たりします。

しかしそれを乗り越え、日の目を見た芸人は、その期間は必要だった、前に進んでいたということです。

ここまでのものでなくても、いいものというのは必ず分かるものではなく、非常に分かりにくいです。分からないからこそ、簡単に成功を手にすることが出来ない。

 

もし何が良くて、何が悪いのか、それが分かったとすれば、それは成功を手に入れたようなものです。逆に何が良くて何が悪いのかが、分からないからこそ成功できない。

いくら自分で正しいと思っても、実際にそうだとは限らず、むしろ間違っていることも多いし、折角いいものに出会ったり、いい方向を向けたとしても、それが分からなければ、それを止めて、違う道に進むことになる。

だから何が良くて何が悪いのかを、常に検証するようなことが必要で、またそれ以外に方法はありません。もちろん検証の仕方が間違っていれば、答えも間違う。

そのためには検証の仕方が正しいのかも、検証しなければならない。笑

 

何が良くて何が悪いのか気づくためのヒントとなるもの、いいものを手に入れるためのヒントは、感謝にあるのではないかと思います。

例えば私が子供に教えていて、打率が1割でしかない子供を、数か月で3割以上に打たせるようにしても、自分の実力でなったと勘違いしたりすることもあります。

それが本当に本人の実力であれば、私に教わった時期は、たまたま自分の実力が発揮できた時期と重なっただけで、私の指導が無くても、どんどん伸びていくでしょう。

しかしもしそうではない場合、いいやり方をそこで止めると、成長が止まったりする。

これが感謝が出来る人は、良くなったことに感謝が出来るから、当然またそれをやろうとするので、どんどんよくなっていきます。

スポーツでも子供に「感謝しなさい」と教えたりしますが、理論的に言えば、そういうことです。

また誰でも真っ直ぐいい方向に進み続けられるとは限らず、時には道から反れたりすることもあります。しかしこれも、感謝する気持ちを忘れなかったりすれば、いつかは元の道に戻ることが出来る。

 

「お陰様で」と言う言葉がありますが、それを最近使っているでしょうか。使っていなくても、そう思っているでしょうか。

お陰様というのも、とても大事な考えだと思います。

一流のアスリートでも、今の時代では、個人の素質や才能だけでは、100%と言っていい程、金メダルを取ることは出来なくなっています。

ウサインボルトにしても、他のメダリストにしても、トレーナーなどスタッフを10人から20人ぐらいも抱えていたりするのです。

格闘技にしてもそうですが、いくら強い人がいようとも、セコンドや名トレーナー、また練習パートナーがいるから強くなっただけで、そうした人たちがいなければ、まずそこまで強くなる事は出来ません。

このお陰様がなくなれば、勘違いを起こして、また何が良くて何が悪いかが分からず、悪い方法に取り組むことにもなる。

 

また何かあった時など、なくてもですが、身近な人などが、心配をしてくれることがあります。しかし心配をされる側にとっては、そんなことには全く気が付かなかったりします。

逆に「うるせー」と、反発したりすることもある。

確かに心配ではなく、その人の考えを押し付けて来たり、余計なおせっかいだったりすることはあるので、その場合は、「うるせー」となっても、仕方がないと思います。

しかし本当の意味で、心配をしてくれる人もいる。そうするとそうした人たちもまた、陰ながら支えてくれている訳です。

しかし陰なものだから、それは分かりにくい。

また過去の経験から、勝手な考えを押し付けられてきたのであれば、本当の心配をしてくれる人との区別がつかず、「うるせー」となることもあるかもしれません。

これもまたやっかいですが、ただ反発するだけでは、本当に失敗してくれる人を無碍に扱うことになり、そうした場合、自分はそれとは逆の悪い道に進むことになる。

そうしたことからも、お蔭様という発想、考えは大事なのではないかと思います。

特に最近の日本人は、お蔭さまが無くなってきているようにも思うのですが、でもそうすると誰も支えてくれる人がいないということで、逆にお陰様を連発している人がいるとすれば、支えてくれる人が、それだけ沢山いるということです。

 

ドラえもんの道具か何かで、自分が何か選択する度に、それが正解かどうかを教えてくれれば、こんな楽なことはないし、それが成功への最短距離になる。

しかしそれがないから、自分で一々検証し続ける必要があり、また感謝の気持ちやお陰様の気持ちを持つことで、正しい選択をしやすくなる。

感謝しまくることを、1か月、半年と続けてみて、それが本当かどうか検証してみて下さい。

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