治る時が治る時

病気でも、腰痛などでも、治る時、治る時期のようなものがあります。

分かりやすく言えばタイミングのこと。

何事もタイミングを無視して、バタバタしても上手く行きません。

 

恋愛でも育児でも、タイミングを上手く掴めなければ上手く行かない。野球のバッティングは当然ながら、スポーツや武道は全て、タイミングが重要です。

他にも健康にしても、寝るべき時は寝なければいけないし、休むべき時は休んだ方がいいというように、タイミングが重要であると言えますが、そうしたことから考えれば、全てにおいてタイミングは重要なことであり、病気などにしても同じことが言え、病気の時だけはタイミングは関係ない、とはならない。

そうしたことから病気をしたとか、腰痛など、どこかが痛いと行った時にも、治る時、治る時期があって、その時に治療などを受けると効果的で、そうでない時であれば、同じ治療をうけたとしても治療効果は低くなる。

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たとえば人は月の影響を受けている、と聞いたことがある人もいると思いますが、満月から新月までの期間に、手術や治療を受けると効果が高く、逆に新月から満月に近づく期間は、手術やその後の経過は、それに比べると悪くなりやすいと言われたりもしています。

昔は生理を月のものと呼んだりしていましたが、月経とも言うように、月と関係していますし、月の引力が海面の商工現象を引き起こすぐらいですから、体に何らかの変化影響を与えそうだとは、考えられると思います。

これは月の周期の話でしたが、株やFXに短期的、中期的、長期的な波があるように、一日の中でも波があり、一週間、1か月、半年、1年、3年のように波があり、それが下がっている時や、チャンスが来るまでは、じっとしていなければならなかったりします。

それと同じように、病気などにしてもまた、治りやすい時期治りにくい時期があったり、治る時期が来ていない時に、焦ったりバタバタしても、治らないのです。

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ある女性をみた時のことですが、その女性は、「自分なんかどうなってもいい!」と言う。

しかしその割には、便秘のツボをちょこっと押しただけで、「痛いっ!」何て言って、過剰に反応する。

本当にどうでもいいと思っているのなら、ぶん殴られようが、レイプされようが何にも気にしないはずなのに、むしろ普通の人であれば気にしない強さで、ちょこっと押しただけで痛がるのです。

ということは、「どうなってもいい」などとは、本当は全く思っていない。

またこれは自分を守りたい、という気持ちが非常に強くなっていて、体が過剰反応を起こしているからですが、そうなるとちょっとしたことにでも、敏感に反応してしまう。

 

誰しも、自分を守らなければ生きていけないので、防衛本能を持っています。

しかしそれが過剰に働いてしまうと、自分というより今の現状を守ろうとしてしまうため、間違いをしている人なら間違いを守り、上手く行っていない人なら上手く行っていない事を守り、病気をしている人なら病気を守る事になる。

そのため過剰に自分を守ろうとすることは、自分を守っているようでも、今の現状を守っているだけに過ぎず、本当の自分の気持ちは守れません。

 

治すためには、その過剰に働いている防衛本能を、正常な状態に戻す必要があります。防衛本能が正常な状態とは、自我や思い込みや先入観などが無い、ニュートラルな状態。

またそれになるためには、気づきが必要だったり、開き直りや、本当の意味で先生や神様、成行きなどにお任せする、委ねるということが必要で、直ぐにはなれなかったりするから、ある程度の期間が必要なのです。

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先週は腰が痛く、またインターハイで結果を出したいからと、遠い所から2時間かけて来てくれた学生がいました。

症状自体は、スポーツなどは止めて、深く悩まず、放っておけばいつかは痛みが消えるだろうというもので、それ程難しいものではありません。

しかし整形外科では、骨に異常はないと言われ、特に有効な治療も行われず、また整骨院に1か月通っても治らない。

体も前かがみになったり、捻ったり、寝返りを打ったりしても痛みがあり、ぎっくり腰をした時の様に、体を動かすことが出来ないため、スポーツどころではなく、本人にすれば大変な症状ではあります。

 

もう少し詳しく説明すれば、骨盤の縁(腸骨)付近が痛いようでしたが、腰の力が抜けなくなっていて、腰椎も酷く歪み、またお腹が異常に硬くなっている。こうなると一般に中々治りにくく、これが酷くなると、腰椎ヘルニアになります。

そういう意味では、難しい症状なのかもしれません。

しかし上手いこと腰椎の歪みも取れ、問題のお腹もかなり改善され、症状もかなりよくなりました。また後2,3日もすれば、更によくなります。

ただ体がよくなると、体を動かしたくなるもので、こういう時期の過ごし方が大事。

それを注意してはいましたが、次の日には痛みが殆ど消え、調子が良かったとのことでしたが、その日にバイトで長時間立ち仕事をして、また痛めたのだとか。

 

スポーツではなく、バイト!?笑

と思いましたけど、こういうことが本当によくあるのです。

前に一度ぎっくり腰の人を施術して、よくなったのだけど、帰りに車に乗る時に、またぎっくり腰になったということがあって、それを聞いた時は気絶しかけました。笑

スポーツをやっている学生などは、症状を全て取ると、体が動けるようになるものだから、調子に乗って以前にもまして、乱暴に体を動かし、もっと体を痛めて来る。

 

私も以前は、全て取ろうとしていたこともありましたが、ある人の症状を取ると次来た時はもっと酷くなり、それでもその症状を取ると、更にもっと酷い症状になってくる。

これは勝負か?なんて思いましたが、無駄なことだし、本当に大変なことになってはいけないので、それ以来、本人のレベルに合わせて、なるべく症状を取り過ぎない様にしました。

本人の問題はあくまでも本人の問題で、こちらがそれを変えることは出来ません。それを変えることが出来るのは、本人なのです。

本来痛みとか症状は、必要だから出ているもので、それを取る技術があったとしても、本人の問題を無視して、取り過ぎてはダメなのです。

 

また最近、確か抗がん剤治療でよくなって来たのだけど、脳こうそくを起こしてしまった、と言う話を聞きましたが、それに対して、私が「癌じゃ足りなかったんだね」と言うと、「えぇ~!!そんなことあるんですかぁ!?」と驚かれました。

そんな事があるのかと信じがたいかもしれませんが、これも同じことです。本人の問題が解決していない状態で、症状が良くなると逆に困ってしまうみたいになり、病気を作ったりする。

よく水泳が嫌で、熱を出して休んだりした子供っていますよね?

病気は、自分で作れる能力を持っているのです。

またもしその子が熱を出した時、解熱剤を飲まして、熱が下がったのだから水泳に行きなさいとしたならば、今度は違う病気を作り出すのではないでしょうか。

理屈はそれと全く同じなんです。

その熱が、癌だったり、脳こうそくだったり、腰が痛くなったり、形を変えて現れているに過ぎません。

病気などが必要なのです。

 

もし無意識的に自分が症状を求めている、必要としているのであれば、何をやっても治りません。

むしろそれを取り除いたりしたら、もっと大きいものになる可能性すらある。

だから本人は苦しいことがあったとしても、何もしない事も一つの治療法でもあるのです。

また周りに困っている人がいれば、手を差し出したくなったりしますが、何でも手を貸してあげることはよくないように、治してあげる、症状を取ってあげることが、いい事だとは限らない。

他人が何かしてあげるというよりも、もし本人が早く治したいというのであれば、本人が気付き、いい意味で開き直ったり、茶碗を空にしたり、委ねられるようになる事です。

 

それと大事なことは、焦って治そうとすると余計に治らなくなったり、また焦って助けようとすると、却って助けることが出来なくなったりするので、自分のことでも、家族など周りのことでも、慌てない、焦らないことで、出来ることならニュートラルになれるよう心掛ける。

そうすることによって気づくことが出来たり、いい情報やいい出会いが引き寄せられ、治るべき時が来ます。

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