オセロみたいなもの

深い世界を知らないと、どうしても安易に考え、安易な方向に走ってしまいます。

スポーツの世界では、小学生の段階で怪我をしたり、才能や素質を潰すことにもなる。

また現在の成績がいいと、練習は上手く行っていて、その調子で右肩上がりに進んで行くように考えてしまう。

しかし、仕事がいつまでも上手く行くとは限らない様に、芸能人が一発売れても、売れ続けることが難しいように、また曲が売れても、売れ続けることが難しい様に、どんなことでも右肩上がりに行くとは限らない。

そのため有頂天になったり、また一喜一憂せず、よくよく考えていく必要がある。

 

目先の事しか考えられないと、ちょっといい成績を出すと、喜んでしまいがちですが、これはオセロのようだなと思うのです。

オセロをよく知らない人、強くない人は、一杯引っくり返して、数を増やすことを考えますが、そして数が増えてくると、

「やったー。いい感じだぞ!このゲーム勝った!」

と考える。

しかしオセロは、序盤中盤で数を増やし過ぎれば、負けることが多い。

オセロで勝つちょっとしたコツは、序盤中盤で増やし過ぎない事ですが、増やし過ぎると角を取られて、一気に逆転されてしまいます。

どんなに数を多く摂っていたって、むしろ数を多く摂っていた方が、最終的にパーフェクトゲームにだってなり得る。

 

またオセロが弱い人は、「オセロは運ですか?」と考えます。

強い人と何回かやってみれば、すぐ分かることですが、初心者が有段者の様に強い人と闘えば、100回やっても100回負ける。

運じゃない。

こうしたオセロの初心者的な考えは、スポーツ選手の育て方に、よく共通しています。

 

何も知らない人、何も考えていない人は、今の成績が良ければ、上手く行っているように考えがちですが、それは必ずしもいいとは限らず、オセロの数が増えて、喜んでいる状態と、同じ状態かもしれない。

そうだとすれば、終盤で引っくり返され逆転されるように、次第に怪我をしたり、勝てなくなっていく。

 

オセロは黒と白しかないし、将棋やチェスほど難しさが知られていません。

しかしオセロも将棋などと同じように、どう戦っていくかを考え、また数を増やし過ぎない、隅の隣、斜め前には簡単に置かないなど、コツも色々あり、ただやみくもにやっている訳でもなく、奥が深い。

スポーツ選手を育てるにも、それと同じように育てるコツのようなものあるし、どう育てていくかを考えなければ、いい選手に育てていくことなど不可能です。

それを知らないとオセロの初心者の様に、適当、思いつき、行き当たりばったり、運任せのような育て方になる。

全ては必然である。

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