プロアスリートになることは、大変難しいことであることは、誰でも知っていると思います。しかし本当の難しさの意味は、知られていない。
まず本当に何も知らない人であれば、プロになれるかどうかの違いは、才能の問題で、その才能を持って生まれる確率の低さが、プロアスリートになることの難しさだと思っています。
しかし、このブログを読んでくれている人であれば、そういう問題ではないことは、もうわかってくれているでしょう。
プロになるためには、正しいことを習って、その正しい練習に沿って努力していかなければ、プロアスリートのような高いレベルには、到底なれない。
そのためには、優秀な指導者に習う必要がある。
しかし、それだけでは無理です。
もう一つ重要なことは、親の意識改革。
そもそも誰に習わせるか、誰に習わせるべきかと考えるのは、親です。子供に選ぶ力はない。
親は、子供の努力が正しい方向に向くよう、導いてあげなければならず、親が間違った考えを持っていたり、間違った方向を向いていれば、子供がいくら努力しようとも、夢は適えられません。
しかし親がその正しい方向、考えが分かる、身につくまでには、2年はかかる。
プロアスリートに育てるような親は、元々持っているのですが、そうでない親は、イチローの親と、才能任せの考え方ぐらいに、差が開いています。
それがプロアスリートを育てられるレベル、考えがすっかり変わるまでに、習い始めて、普通の親なら2年はかかるのです。
しかし普通は、2年かけてまで学ぼうとは思わないし、先入観で親ではなく、子供の問題だと思っているので、そもそも自分を変える発想がない。
またプロアスリートを育てるために、親がどうあるべきか、どういう考えを持つべきかを、教えてくれる所も殆どない。
(子育てなどの本や、プロアスリートに育てた親たちの本は、数多くあります。
それは参考にはなるし、プロに育てた親の育て方は、ある程度勉強すべきだと思いますが、重要なのは、核となるもの、本質を身に付けることで、それは直接教えても2年かかりますから、本を読むだけでは、難しい所がある。)
そうするとイチローの親のように、元々持っていればいいですが、そうでなければ、変わることが難しいので、普通の親は普通のまま。
それが難しいから、プロアスリートになることは難しい。
プロアスリートになる第一の関門は、優秀な指導者を見つけて、その指導を受けること。この段階で、殆どの人がふるいにかけられる。
またそれを見つけるのが親で、その重要性に気づき、見つけられるようになっていかなければなりませんが、それと同時に、子供がその道から外れない様、また親自身が外れるようなことをしない様、親自身も学んで変わっていく。
この二つ。
これが出来ていれば、後のことは枝葉で、さほど重要なことではありません。