病気とバランス

最近腸に問題が起きて入院した方の施術に行きました。

その方は既に一週間ほど入院していて、ラッキーなことに?、病室に入院しているのはその方だけだったのですが、それが私が帰ってから直ぐに、4人部屋の2人入っている病室に移る事になり、

そしてまた、私が二回目に行く時には、もう一人新しく入って来て満室となり、「満室になって居心地が悪くなりました」というメールがきて、その日の施術が終わると、もう退院してもいいと言われた。

病室を移ることぐらいはあるのでしょうが、ここまで重なるとこれもまた面白いですね。

つまりその人にとって、病院が合わなくなったのです。

 

Medical doctor woman

病院の居心地がいいというのは、そこが合っていてバランスが取れているということです。しかしそのままだと病気は治らなくなるので、治すためにはそのバランスを変えなければなりません。

ストレスが余りない人などは、一時的に病気になったとしても、元気でいることや自然とのバランスでいることが基本になっているので、直ぐに病気や病院とはアンバランスとなって合わなくなりますが、

ストレスがある人などは、病院にいることの方が心地よくバランスが取れているので、治りにくかったり、治らなかったり、また治ったとしてもまた直ぐ再発するといったことが起こる。

 

例えば普段優しくして貰えなかったり、気にかけて貰えなければ、無意識的に病気をして気を引こうとしたりすることがあります。

病気をすることによって、優しくして貰える、かまって貰える、気にかけて貰えることを分かっているからです。

そうするとその人にとっては、病気などで苦しいことはあったとしても、実は心地よく感じている面もあり、病気でいることがその人にとってバランスが取れているのです。

重い病気であればある程、他のことは放棄して付きっきりで看病し、優しくしてくれるのでしょう。そのため意識では気づかなくても、嬉しくなって益々治らなくさせる。

たとえ助からなかったとしてもです。

 

子供にとっては、親にかまって貰えない事は、命に関わる事なので、頭をぶつけてでも親の気を自分に向けさせようとしたりしますが、それは大人も子供も同じで、本人にとって病気であることにメリットがあれば、そこでバランスが取れる為、自分で治さなくさせる。

逆に治すためには、いかにそのバランスを崩すかが大事になってきます。

だけど、病気でいることに居心地の良さを感じているのならい、居心地がいいものだから、それを変えることは、少し難しい。

またバランスを変えるということは、自分を変えるということでもあるので、自分を変えることが一番難しいことでもあります。

balance
今年のことですが、私は自炊することが余り得意ではないので、3か月ぐらい一度もせず、外食生活を送っていたことがありました。

また近くのカレー屋に、「ジョジョの奇妙な冒険」が置いてあったこともあって、それを一生懸命毎日のように読みに行っていたのです。笑

こんなんじゃさすがに病気になるなと思いましたが、それでも自炊する気にはなれなかった。

 

それがある時、体重計を計ったら2キロぐらい増えていて、「やべっ」と思って、何か月もしなかったのに、それから自炊をする様になったのです。私は病気になるより、太りたくないらしい。

しかし、たかが2キロ体重を落とすのに、2か月ぐらいかかりましたね。

と言っても、別に走ったり食事制限をしたりといったことはせず、主には自炊に切り替えたぐらいで、自然に落とす方法で行ったため、それだけ時間がかかる。

 

ともかく、現在どういうバランスで、正しいバランスなのか、正しいバランスに変えるにはどうしたらいいのかが大事で、

病気になりたくないなら、病気にならないバランス、幸せになりたいなら幸せのバランス、プロになりたいのならプロのバランス、それに合っているかどうか。

 

その場に似つかわしくない人、場の雰囲気を悪くする人がいれば、追い出されたり、次第に居心地が悪くなって、その人に合った所、居心地のいい所に行くことがあるように、

病気でも潜在意識で治るつもりがなければ、病院に行っても中々よくならないし、逆に現在病気をしていたとしても、自分が健康との雰囲気、バランスが取れていれば、病気はその内どこかに行く。

 

ついでに整体の説明をすると、症状を取っても取っても、次々と新たな症状を作り出してくるということは、割とよくあります。それも症状を取るごとに、どんどん大きいものとなって、

「俺と勝負しているのか!」

と思うぐらいに、まるでウイルスと抗生物質との闘いのような感じになるです。

こちらも症状が出て来ても取れてしまうのと、またある程度のことはしないと信頼されない事もあって、症状を取っていましたが、「さすがにこのままデカくなるとやばいな」というのもあって、症状を取りはするのだけど、取らないようにするようになりました。

 

私は症状というのはサインで、課題でもあるので、私が出来ることというのは、きっかけやヒントを与えるに過ぎず、本人の気持ちや行動が変わること、気づくことが大事なことで、私が表面的な症状を取っても意味がないという考えでやっています。

もちろん何にもなければ、手がかりや糸口、希望の光が見えてこないので、それが見える様にと施術する。

 

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」

 

そのため私の今やっている施術は、「寝て施術を受けるだけで、自動的に一回で全てが治ってしまう」、ということを考えている人には、分かりにくい施術かもしれません。

そういう人には、西洋医学的なものがあっている。

ただ合っているから治るかというのは、別な話ですが。

 

スポーツにしても、子供をプロに育てたいという親に、私の考えなどを説明したりはしますが、自分の考えを優先させたいというのであれば、それを力づくで説得させるということはやりません。

私としては残念に思ったりもしますが、本人の意思があるので、それを無視して自分の考えを押し付ける訳にもいかないのです。

 

症状についてもう一つ言えば、症状など無い方がいいようにも思いますが、あった方がいい事もある場合があります。

例えば、会社に一人出来ない社員がいたとして、そういう人にはさっさと止めて欲しいと考えたりもしますが、その人がいることによって、会社の問題など他のことが気にならなくなったり、他の人通し仲がよくなったりなど、デメリットだけではなくメリットも実は持っています。

それと同じように、体の症状にしても、何か一つあることによって、他のものをカバーしていたりすることもあるので、取らない事の方がいいこともあるのです。

もしそれを取ってしまうと、体に限らず違う問題が色々と起こってしまう。

 

今日の話はバランスということでしたが、病気になったり、中々治らなっかったりすれば、そのバランスはどうなっているのか。

癌になる人は、大抵過去に大きなストレスを抱えた人がなると言われていますが、もしそうであれば、そのストレスがあって、癌と言う病気でバランスを取っているので、治すとすればそのストレスを無くしてしまうことです。

開き直ったりしたことで、治ってたということがあったりするのはそうしたことです。

 

もしくは病気でなくも、現在の状況に不満などがあるとすれば、それももしかしたら、今の状況によって、バランスが取れているのかもしれません。

もしそれを変えたいとすれば、そのバランスを変える。

それには一つのきっかけを大事にしたり、スパイスを加えたりする。

バランスが取れたままでは、バランスが取れたままになる。

 

ただ時間がかかるものもあるので、焦ることなく、目の前の小さなことを一つ一つクリアしていけば、やがてはよりいいバランスへと変わっていくことになると思います。

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