一流のアスリートは言うまでもなく、一流のプレーに魅了される。しかし一流のアスリートが凄いのはプレーだけではない。人間性にも感動させられる。
杉山愛さんのお母さん、杉山芙紗子氏の著書「一流選手の親はどこが違うのか」の中に、プロになりたいと言ってきた愛さんと、芙紗子氏のやり取りが書かれているので紹介します。
愛「やっぱりプロとして世界で戦ってみたいと思う」
私「愛にとってプロで戦うということは、アマチュアで戦うこととどう違うの?」
愛「アマチュアは自分だけが燃えてテニスをしていればいいけれど、私がプロになったら自分だけ良ければいいというものでもないと思う。出来れば自分のプレーを多くの人に観てもらい、そこから勇気や元気をもらったと言ってもらえる試合をしなければいけないと思う。いい日は勿論、調子の悪い日でも、その中で自分のベストを尽くした試合をしないといけないと思う」
私「それは素敵な考えだね、瀬戸内寂聴さんの言葉の中に、『人にはそれぞれ持って生まれた才能がある。それを仕事にできて、しかもそれが人の役に立つなら、こんな素晴らしいことはない』というのがあるのよ」
愛「そうなの、それって私のテニスに対する考えにぴったりだね。私も好きなことを仕事にできるし、きっと人の役にも立つよね、ママ」
どうでしょうか?素晴らしいと思いませんか?またこんなことを言える子供に育てたお母さんも素晴らしい。
これだけでも感動させられる。