ただで手に入れようとして損をするな

今は便利な時代です。お腹が空けばコンビニもある。寒くても暑くても、直ぐ調整が効く。テレビも録画出来るし、インターネットで様々な情報を得ることが出来る。

これらのことから、意識的には違っていたとしても、無意識の内に、何でも楽に手に入れられるもの、と言う考えが、知らず知らずの内に染み込んでいる。

また同時に、何でもタダで手に入れたい気持ちも起きている。


 

車やマイホームぐらいだと特別に考えますが、基本はタダで手に入れたい。

時代もそれに合わせて、無料の試食、無料サンプル、無料お試し、無料見積もり、無料セミナーなど、無料のものはそこら中にある。

しかし昔から「タダほど高いものはない」と言われる様に、無料に慣れてしまう事で、逆に大損こいてしまう危険性が高いのです。

無料に慣れていると言っても、食料品を買ったり、外食したり、服を買ったりなど、お金を払う事の方が多いから、普段お金は払っていると思うかもしれません。

しかしそれは表面的なことで、覚えていることをただやっているだけです。

だから覚えていないものに出くわした時には、タダで手に入れようとする。

 

例えば今の子供たちは皆、塾に通いますよね?それはいい高校、いい大学に行って欲しいと思って、塾に通わせる。

それがもし、スポーツをやっている子供を、プロに育てたいとして、同じようにスポーツ塾のようなものに、子供を通わせる必要があるのではないかと思うのですが、そうはならない。

むしろ、プロになる事の方が難しいのだから、学習塾に通わせる以上のことをしなければならないのに、タダでプロになろうと思っているのです。

 

学習塾も、最初は都会の方で発展して、そこから田舎の方でも、塾通いが当たり前になりました。スポーツの分野でも、都会の方では色々なものがあって、そうした取り組みがされています。

恐らくそれも次第に田舎の方にも入って行きますが、そこから他の人を真似してやったって、遅すぎる。今の子供なら、卒業してしまっているでしょう。

 

「タダ」というのは、必ずしもお金のことではなくて、手間暇のことでもあります。

スポーツであれば、どの学校に優秀な監督がいるのかなどを調査するなども一つです。

新庄剛志さんのお父さんは、スカウトの人張りに、色々情報収集をしていて、子供をどこに通わせたらいいかと、調査していたそうですが、そうした手間暇かけています。

子供の送り迎えをするとか、スコアブックを付けるとかも、大変だとは思うのですが、それも真似しているだけだったり、付け足しの考えだから、「私はこんなにもやっている」なんて思ってしまう。

イチローのお父さんなど、プロや一流に育てている親たちは、そんな事とは比較にならない事をやっていましたが、それでも「私はこんなに子供のためにやってあげてる」などとは思っていません。

 

タダで手に入れようとすると、そこから気が付かない所で、失っているものがあります。気づかないからこそ怖いのですが、タダほど高いものはない。

しかし意識的には、いいものはただでは手に入らないと思っているので、無意識レベルで切り替えていかなければなりません。

高ければいい訳でもありませんが、基本的な考えとして、ただであるものは異常、安いものは、安いなりです。

300円の整骨院であれば、300円なりのもの。食品だったら、安いものには山ほど添加物が入っている。

 

また何でも「くれくれー」と貰う事しか考えていないと、それもタダで楽して手に入れようとしてることだし、貰うだけでは結局何も貰えません。

物なりお金なり、情報なり、笑顔なり、楽しい時間なりを相手に与えることで、それに見合ったものが初めて貰える。

まぁ、大阪のおばちゃんみたいに、何にも言っていないのに、

「これはあなたにはいらないだろうから、私が貰ってあげるわ」とか、「これはちょっと高すぎだね。せいぜいこんなところね」

と、勝手に値切って持っていくというのも、割りと幸せな人生のような気もしますが、ただ本当にいい商品、中々手に入らないものがあった場合、もしくは商売でなくても、貴重な情報だったりなどは隠して、他のお得意さんに売ったりすることはあるでしょう。

 

まずは、少しずつ無意識レベルに気づいて、変えて行ってみて下さい。

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