「めざせ!2020年のオリンピアン」というテレビ番組で、バドミントンの中学全国大会で、一年生で全国優勝した、奈良岡功大(ならおかこうだい 13歳)選手の特集が行われていました。
中学一年生で全国優勝は史上初。また高校生の出る全日本ジュニアでもベスト4の成績を出しています。
そんな奈良岡選手が番組内で、ロンドンオリンピックに出場した、田児賢一(たごけんいち)選手に指導を受けていたのですが、その時、田児選手が奈良岡選手に、
「もうちょっとシンプルにやってみようと思わないの?
オレも功大みたいに色々フェイントかけたり多彩にやってた。世界の選手とやった時に全く通用しない。まったく通用しないと気づいて、じゃあどうするか。
いま功大が積み上げてるものを自分の中で一回ゼロにできるか。
一回自分の中でリセットして、また一からやらないといけないと思えるようになればもっともっとプレーが良くなる。」
と言っていました。
奈良岡選手は、ラケットのコントロールテクニックが優れていて、強弱長短自在に使い分けることが出きる。
しかしそれに頼っているため、足を動かせていなかったり、プレーが雑になっていたりする。
それを教えていたのです。
ただ奈良岡選手は、今のやり方で勝つことが出来ていたのだから、今のやり方の何が悪いのだろうか、と言う具合に、まだ理解出来ていないようでした。
田児選手も
「分かんないよな~。でも頭の片隅に入れておいて」
といった感じでしたが、勝っているのにリセットすることなど、理解することは中々難しい。
簡単に言えば、テクニックに走って、基本を疎かにしてはいけないということです。