教えていて子供が、全然理解出来ない、何てことがあったりすると思います。
そうすると親なり先生なりが、
「何でそんな事も分からないんだ!」
と怒ったりする。
私も親なり先生なりが、スポーツなど子供を指導している所を、時折見ることがありますが、子供が出来なくて怒っていることがよくある。
最近見たのは、親が子供に
「10をやれと言っているんじゃないんだぞ!」
「たった3つだぞ!」
「それが何で出来ないんだっ!!」
と怒っていました。
私なんかはそれを聞いていて、
「うわぁ~、3つも同時にやるって大変だなぁ~。私は一つしか出来ないや」
と思っていましたが、3つで「たった」ですから、その方は余程器用にこなせるのか、自分が出来ない事でも、5つぐらいは軽くこなせるのでしょう。
それぐらいのペースで出来ちゃうなら、出来ない事は何もなくなっちゃうな。
スポーツで自分の子供を指導する時、子供は親の鏡とも言いますが、子供が出来なければ、自分を見ているようで、出来ない人間であるかのような気がしてしまう。
だから子供に怒ってしまうのです。
しかし実際に自分も同じようなことをやってみると、まず出来ないものです。
なぜ出来ないのか?
出来ないものだからです。
しかしそれは、自分が実際にやってみないと分からない。
そのためスポーツでは、親にもやらせるということが行われたりします。
そうすると、
「あれっ!?出来ないものなんですね。てへぺろ」
みたいな感じで、子供の気持ちが分かったり、謙虚になれる。
また凄い親は実際に自分が、子供と同じスポーツをやってみる親もいます。
高校ボクシングで6冠を果たした、宇佐美正パトリック選手の父親は、子供の気持ちを分かるようにと、自分もボクシングを始めていました。
そうしたことって中々出来ないですよね?
他の人が中々出来ない事をやるから差が付く訳です。
しかし毎日5キロ走らせるとか、そういうことが差が付く練習だと思っている人が多い。
教えるというのは、中々難しいもので、あれこれ教えてしまうと、頭で考えてしまい体が動かなくなるので、基本的に教えることは一つです。
バッティングセンターなんかに行くと、一回スイングするごとに、熱心な親では、一々あれしろこれしろと言っていたりしますが、言われれば言われる程おかしくなる。
なるべくシンプルに言わなければならない。
また自分が教えて上手くならなかったとすれば、教えたポイントが間違っていたのですから、自分自身が反省する必要がある。
教え方が正しければ、どんなに勉強や運動が出来なかろうが、その人なりに上達できるのです。
そのため教える人の心構えとしては、全ての責任は自分自身にあり、出来なかったというのであれば、自分に問題がなかったのかを検証し修正していくことです。
前置きが長くなりましたが、今日は昨日の「繋がり」に関連して、少し別な角度から、教え方について説明したいと思います。
今までの経験でも、何か教えられた、もしくは携帯なんかでも説明を受けた時に、「何言っちゃってんだか全然分かんない」といった経験は、少なからずあると思います。
もちろん理解力などの問題もあり、現時点ではどうしても理解出来ない事もあるのですが、違う人から話を聞くと、「あぁ、そういうことね」と、すんなり分かったりすることがある。
これも一つの原因は、一回にいくつものことを教えてしまうからで、それに対する知識などが無かったりすると、一つ一つ考えたり、引っかかったりしてしまい、全てを統合して考えることが出来なくなったりする。
たとえば英会話を聞いた時に、単語が分からずに、一つ一つ単語の意味を考えていたら、気づいたらどんどん進んでいて、何の話をしているのか、全く分からなかった、というような感じです。
説明する側にとっては、それは慣れ親しんだものであるので、何とも思いませんが、そうでない人にとっては、一つ一つ単語なりを考えたり、記憶したりしなければならないので、慣れている人以上に、頭を使うことになって、脳疲労も起こし、理解出来なくなるのです。
またこうしたように説明してしまう原因は、相手との繋がりを無視した状態で、説明することにあります。
たとえで言うなら、歩きながら夢中になって話していたけど、気づいたらいなかった、という漫画などでよくある様なことですが、説明する時、もしくは教える時に、そういったことが起こっていたりする。
相手を無視して、自分だけの世界で、どんどん進んでしまっているのです。
そうなると理解のペースを超えてしまうので、大抵は思考を停止し、「この人はよくしゃべるな」などと、全く違うことを考える。笑
それで自分だけ一生懸命にやっているものだから、
「ちゃんと聞いていたのか!」
なんてなるのですけど、それは英語に慣れていない人が、いくら一生懸命英会話を聞いてもよく分からないのと、同じことなのです。
じゃあ、どうするか。
それは相手と繋がる事です。
自分の都合、自分のペースで話すのではなく、相手と歩調を合わせる様に、ペースを合わせる。
またただテキストなり、資料なりを指さしながら説明するのではなく、相手の目を見るなどして、相手の意識を確認しながら行う。
そうすることによって、どこでつまずいているのかな、この言葉は反応が良くなかった、じゃあ、違う言葉に置き換えて説明してみよう、
といった感じで出来ます。
それをしないで、ただひたすら説明し続けていると、自分だけが前に進んでいて、ふと周りを見たら、誰もいなかった、そこまでの説明は無駄だった、といったことになる。
それがよく分かるのがこれ。
プロジェクトAのジャッキーチェン。笑
ジャッキーはパパッと逃げれちゃうのだけど、女性もついて来ていると思ったら、また戻らなくちゃならない。
53:55ぐらいの所がそのメイン。
私はこんなに頑張っているのに!
みたいに思っている人は、ジャッキーチェンみたいなのかもしれませんね。
気付きませんでしたが、淀川さん出てました。
話が長い。笑