アスリートの体重コントロール

プロアスリートを目指しているというので、当然ながら食事も気を付けていると思えば、案外そうでない事があったりする。

中には「肉だけ食べて、野菜は殆ど食べない」などのように、プロを目指す以前に、健康そのものに問題が起きている事もあって驚く。

スポーツで体作りが重要だということは誰でも知っていますが、身体作りとは筋トレのことだと思っているのです。

スポーツ栄養学が言われる様になったのは、比較的最近のことなので、栄養面に関しては、「肉を食べて力を付ける」、「スタミナをつける」程度で、まだまだ考えられていない事の方が、多いのかもしれません。

 

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栄養に関して言えば、奥が深すぎて、簡単に説明することは出来ませんが、子供がスポーツをやっているでも、そうでなくても、基本的な栄養学を勉強しておくことはいいと思います。

しかしもっと細かいことを言えば、栄養学だけでは、必ず当てはまらないものが出て来てくるので、栄養は非常に難しいのです。

たとえば陸上のカールルイスを代表に、アスリートでも肉を食べないベジタリアンもいます。

肉を食べればいいという問題でもありません。

また武井壮さんは、現役時代、足が速くなるために馬肉を食べていた、という面白いこともされている。

 

さて、スポーツにおいて、身体作りは食事も重要だ、ということは頭に入れて頂き、今回はもう一つ重要なことを説明したいと思います。

それは体重のコントロール。

これも案外疎かにされがちです。

どうもスポーツは、身長や体を大きくさせようと、とにかく沢山食べさせる、ということは行いますが、体重コントロールについて、そこまで余り考えられません。

標準体重であればいいのですが、体脂肪が付き過ぎ、重くなっているのであれば、体重コントロールも考える必要がありますし、体重によってパフォーマンスが大きく変わって来るので、プロでは当然のことながら、体重コントロールが行われていて、そのコンディショニング能力も問われています。

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陸上の投擲種目や、相撲、柔道の重量級などであれば、体重をそれ程気にする必要はありませんが、多くの競技では、体重コントロールが必要とされています。

たとえばサッカーでは低い体脂肪率が求められていますし、スキーのジャンプでは、選手たちは毎日体重を量っている。

女子の新体操では、プロポーションが大事で、プロポーションが悪いと日本代表にはなれないぐらいです。

今は平昌オリンピックが行われていますが、オリンピアンはオリンピアンの体をしていることがよく分かると思います。

 

野球は他の競技に比べて、多少ゆるい所がありますが、イチローが腹が出ていた訳ではないし、守備の名手も速く走るためにも、そのための体がいる。

昔の野球では、何か一つ優れている所があれば、良かったりもしましたが、今はレベルも上がり、打撃と守備、打撃と走力などのように、二つ以上の能力が求められている。

もしそうでない場合は、あとはホームランバッターしかなくなってきますが、プロになるだけでも難しいのに、ホームランバッターになる事は更に難しく、またホームランバッターでも、バリーボンズの様に足の速い選手や、山田哲人選手のような人も出て来ている。

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取り組んでいる競技では、どういった体形が求められているのか、プロはどういった体をしているのかを調べ、もしそれよりも体重が重い場合は、練習やトレーニングだけではなく、食事など身体作りを考え直さなければなりませんし、とにかく量を食べればいいものではありません。

体重コントロールの能力、技術も付けて行く必要もあります。

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