横山友美佳さんの著書、「明日もまた生きていこう」は、強烈だったりもするので、読むことをお勧めしている訳でもないのですが、何人かの方が、本を買って読んでくれてたようです。
その中から、医療関係の方からも感想を頂いたので、載せてみたいと思います。
今、横山友美佳さんの「明日もまた生きていこう」を読み終わりました。
いつも、辛かっただろうと泣いたりするのですが、正直、何だか胸が悪いようで、とてもぐったりしました。
余りにも、考えられないほど、子供の頃から頑張っていて、それが、増々強く凄くなっていくのですね。
もの凄いがんばり屋さん。
小さいのに、中国から来て、日本に適応することの大変さ。
バレーボールで、上や世界を目指した時に、子供の頃から、バレーそのものだけでなく、忙しさとか、人間関係とか、苦労が多かったこと、また、それを乗り越えたことにとても驚きました。
プロになるというのは、程度の差こそあれ、大体こんななのでしょうか。
家族の支えや若い子らしい友達とのやりとりに、救われた思いです。
癌は、どうしてなるのでしょうか。
癌を叩けば叩くほど、怒ったように癌も強くなっていく。
癌は、細胞の突然変異だとしたら、そうなった理由はなんなのでしょう。
免疫だとかなんだとか、でもはっきりしない。
誰にも可能性があるが、それを助長する因子がある気がします。
看護師の時は、そんなこと考えたこともありませんでした。
自分たちがやる治療が、目の前の患者にとって、べストだと思っていました。
化学療法は、効いたら副作用が出るもの、その対応や、感染予防などの手を打つ。
効果がなかったら、その次の対応、最期をどう送れるかなどターミナルケアなどを考える。
それを、やることが、患者に寄り添ったり、病気と闘っていることだと思っていました。
よく考えれば、予想されたことを見ていただけの様で、とても恥ずかしいです。
167~168ページ。
『この夢を成し遂げるためにずっと努力し続けてきた。~毎日毎日辛い治療に耐え・・・
あふれんばかりの“生”に嫉妬した。
・・もともと生きることは辛いことの方が多いと思っていた。・・
考えが変わった。命の大切さ、命のありがたさ。
そして、自分の人生は自分で作り上げると思っていた。・・
風の吹く方向を変えることは永遠に出来ないし、止めることもできない。
結局、従うしかない。』
前半は、まだ若いのに、こんな風に思うなんて、あまりに辛すぎると思いました。
後半の3行は、今の私も、そういうこともあると思ってしまいます。
到底、比較のレベルではありませんが、私も、仕事に埋没している時には、自分だけが、自分をつくっている気になっていました。
だから、楽しくもない、頑張って疲労してしまう。
自分以外に、何かお任せする、なるようになることもあると思えたら、病気にもならなかったと思います。
私は、ものすごくは頑張らなかったので、この年齢での、多少の病気で済んだのかもしれません。
いろいろ教えてもらって、思うことは、
正しく努力する、力まないで、一所懸命に生きることはとても大事。
そして、見えないものの流れに身を任せていくことも、必要という気がしています。
でも、本を残したい願いがかなって、死んでからも頑張っているようで、それが、友美佳さんの生き方なんだ、やっぱりすごいなと思います。
紹介してもらって、ありがとうございます。