最近習い事を始めたんです。
武道は少しかじってますが、習い事などは、子供の時以来。
前々から興味はあって、体験みたいなことをしたことはありましたが、納得出来る指導や尊敬できる先生ではなくて、やる機会がなかった。
しかしやっぱりやってみたいなと思って、だけど一流の先生がいたとしても、余り遠い所では、通うことが出来なくなる。
だから近くでいればいいのだけど、そんな上手い話はないかと思ったのですけど、それが上手いこといい先生に出会えて、即習うことにしました。
最初違う先生に習った時に、全然ダメだったから、違う店含めて、所属している先生全員受けさせてくれとお願いをしていたのですが、二回目に運よく出会って、即決めたのです。
その先生は女の先生で、多分私より若い先生ですが、凄いなと尊敬できる。
今までの他の先生は、言っていることは一丁前なんだけど、相手が素人だからその論が通じるに過ぎない。
私はその専門知識が無くても、自分の分野でそれなりにやって来たから、その山の高さまでは見ることが出来るので、たとえ知識の無い他の分野であっても、自分と同じぐらいの山まで登っている人なのか、というのは大体わかります。
またそれを基準に、自分と同格か、またそれ以上に山を登っている人などは、信頼尊敬できるし、反対にそれ以下で、えばり散らしてなんかいたら、全く信頼できない。
実際にその習うと決めた先生から習ってみると、「あの人たちは一体何だったのだろう」と言うぐらいにレベルが違い過ぎる。
ある先生なんかは、正しい手本を見せてくれているのか、間違ったものを見せているのかよく分からない先生もいた。笑
フィットネスクラブのバイトのインストラクターレベルみたいなものです。
その先生は専門の有名な大学で勉強していた方ですが、恐らく小さい頃からレッスンを受けて、大学に入ったのでしょうし、大学に入っても、それとは別に、特別レッスンを週三回ぐらい受けていたそうです。
これは武道で言えば、内弟子レベルですね。
またこうしたことから考えると、たとえば医者って、勉強するのは、大抵大学に入ってからですが、優れた医者はもちろんいますけど、それから考えると、そういう人というのは、凄いと思います。
ただ医者にしても、侍時代の昔の医者は、武道と同じで一子相伝の様に秘密主義で、小さい頃から英才教育を受けて医者になっていました。
戦前ぐらいまでは、一子相伝の秘密主義はともかく、割と小さい頃から受け継がれて来たものがあったと思います。
今はそうしたものは失われて、その代わり誰でも医者になれる時代。
また名人の医者を作り出すのではなく、一定レベル以上の医者を作り出すことを目的に行われている。
もちろんそれはそれで、悪いことではありませんが、習う人や治療を受ける人は、それを分かっていないといけないかもしれませんね。
習うことに決めた訳でしたが、一つだけ気がかりなことがありました。
月二回コースで、習うのが月にたったの二回なんです。
月四回ぐらいのもありましたが、私と先生の都合もあって、月二回なんですが、そんなので何か上手くなるのかなと疑問でした。
部活であれば毎日のように行うし、武道みたいな習い事も週に二回は行うでしょう。
それで先生に聞いてみたら、「趣味ですね」とはっきり言っていました。笑
当たり前ですね。
そんな上手い話はない。
その道のプロを目指さないにしても、その先生は小さい頃からレッスンを受け、大学でも毎日練習して、それでも足りず更にレッスンを受けていたぐらいで、月二回受けた所で、一体何だという感じです。
しかし面白いことに、同じようなことを違う先生に聞いた時には、「上手くなる」みたいなことを言う。
そんなことを聞いたとすれば、大体の人はそれを信じて、逆に上手くならないみたいなことを言う先生の話は、信じないか、その人に問題があるなどと考えたりする。
少なくても上手くなるみたいに、いいことを言ってくれると嬉しいでしょう。
整体にしても一回で治るとか、いいことを言ってくれる所に行くのと同じです。
スポーツでも、「頑張ればプロになれるかもしれないね」と、いいことを言ってくれる人を信じる。
逆に「そんなやり方ではプロになることは絶対に不可能です」などと言われれば、「あの人は何てこというんだ」と、なる。
私はお金と時間を無駄にしたくないなと考え、もし月二回で、上手くなるというのなら、それは大変結構なことですが、そんな上手い話はないので、そうすると確かに1年後には、ちょっとは上手くなっているかもしれないけど、それはあくまでほんのちょっとの話で、費用対効果も悪くなり、ムダ金になってしまいます。
だったらもっとしっかり習った方が、金額的にはかかっても、身に付くし、無駄にならずに済むと考えたのです。
もちろんそのベースには、ちょっとかじった程度では、何にもならないという考えがあったからです。
それでまだ体験含め二回しか行っていませんが、回数を増やして貰うようにお願いしている所です。
ついでに昔弓道にも興味があって、習おうかと思って、体験会のようなものに行ってみたことがありましたが、習えば習うほど下手になる。笑
仕方がないので、暫く行くのを止めて、家でDVDを見てイメージをし、指導者に指導されなさそうな時間帯に行くと、上手く出来る様になっている。
で、それを見た指導者が、「練習したな」などと言うのですが、そういう指導者は自分で下手にしておいて、またその下手なのは、その人にセンスがないから、才能がないからみたいに考えるので、どうしようもないとしか言いようがない。
全ては自己責任の発想を持って考えなければ、本当の原因は掴めないのです。
三年かけて良師を探せと言われたりしますが、誰に習うかというのはとても大切なことです。
趣味であれば、何でもいいのかもしれませんが、本当に自分が上手くなりたいと言う場合、一発でいい先生に出会うというのは、奇跡ぐらいの確率でしょう。
先生だけでなく、アスリートの進路にしても、綿密なリサーチが必要で、そこを怠ると、後のものは全てダメになってしまったりします。
新庄剛志さんのお父さんは、スカウトの人以上に詳しかったそうです。
それと自分の都合で考えていると、都合のいいことを言ってくれる人の所に行き、本当にいい所だけは避ける様にしたりします。
お互いに引き寄せあう訳です。
しかしそうなると、「どこに行ってもダメなの」みたいなことにもなりますが、
どこかが悪い人で、保険の利く整骨院に限定し、色んな整骨院に行ったけどダメだった、一回に拘り一回で治らなかった、自分は変えなくていいと考え、揉んで貰っても治らなかった、安い所だけを探して治らなかった、
などというのは、自分では気づかぬ内に、自分の都合で方法を限定していて、その方法内で上手く行けばいいのですが、上手く行かない場合は、治る事よりもその方法に拘りを持って望んだことだから、治らなくても仕方がない。
プロアスリートを目指すと言う人でも、プロになる事よりも、自分の考えや方法を優先させている。
本当に自分のことを思うのであれば、自分の考えに従う、自分の都合のいいやり方で行うと言うよりは、自然の法則とか、夢や目標、目的、自分のやりたいことを軸に、自分の考えと行動をそれに移す。
そういったことを少しずつ練習し、積み重ねていくことで、やがて道が開けてくるのでしょう。