世の中の常識が正しいとは限らない。自分の思っている常識は、自分の世界だけの常識かもしれない。
またどんなに自分の考えに自信を持っていようが、それが正しいとも限らない。
もし真理真実に近づきいのであれば、自分の考えを優先させるのではなく、それを検証したり、先人から学ぶ必要がある。
これはイチローと稲葉さんとの対談の動画。凄い内容を話しているので、見てみて下さい。
スポーツをやっていない人には大した話ではないかもしれませんが、常識とは違うことを言っているので、面白いのではないかと思います。
また「それ分かっていたら、稲葉さんもうちょっと投げれたでしょ」と、稲葉さんに面白い突っ込みもしている。
ドジャースにも行って、一流投手であった石井一久さんにも、鋭いダメ出しをしていましたが、一流で全然ダメなんだから、凄過ぎる世界です。
(以下、動画の中で、イチローが語っていた内容)
人体の動きを理解してプレーすれば、怪我を防ぐことが出来る。肩の力を抜くには膝の力を抜く。
「トレーニングで、身体を大きくするのが流行っている」という稲葉さんの話に対し、
全然ダメでしょ!!
自分の持って生まれたバランスを崩してはダメ。虎とかライオンはウエイトトレーニングしない。人間は知恵があるから色んなことをやってしまう。
筋肉が大きくなっても、それを支えている関節や腱は鍛えられない。だから壊れちゃう。重さに耐えられないから。
大きくしたら膝に来るし、それは当たり前のこと。
人体を理解することが動きとかトレーニングに大分差が出る。
イチロー自身もウエイトトレーニングを結構やった。体が大きくなると嬉しくなる。
しかしそれに気づいたのは、毎年春先全然動けなく、シーズン入るとトレーニングが出来なくなって筋肉が痩せて、スイングスピードが上がることが不思議だったことから。
それまではそういう失敗を毎年重ねて、6,7年は同じことを繰り返した。
本来のバランスを崩したらダメ。
だからといって、最短で行くことは無理。
遠回りすることが凄く大事で、無駄なことは無駄じゃない。それが一番の近道。後からそれが無駄だったと思う事は凄く大事なこと。
(ここまで)
スポーツではウエイトトレーニングが常識だというのに、イチローは違う考えを持っているのです。
このイチローの筋トレに関する考えは、私が何年も前から説明してきたことと全く同じことですが、常識とは全く違うので、理解することは難しいですね。