プロを目指しているという人から、問い合わせがくることがありますが、私としては正直結構困る。
旭川ぐらいだと殆どの人が、プロの世界を舐めすぎていて、甘く考え過ぎているからです。
もちろん初めは誰だって知識も経験もないから、分からない事、間違うことは恥ずかしいことでもなんでもなく、当たり前のことです。だからそのことに対しては何も思わない。これから新しいこと、違うことに取り組んで行けばいいだけのことでしょう。
しかし、プロの専門家からすれば、知識も経験も無いにも拘らず、「自分は正しいんだ!」、「自分は凄いんだ!」と、プライドだけは立派に持たれていると、もうどうしようもない。
まず、根本的な話から言うと、プロの世界が分かっているような人、正しい取り組みが出来ているような人という人自体が、殆どいなくてプロになる人、子供をプロに育てる人というのは、それが出来ているような人です。だから、
肉体的な才能の問題では、全くない!
もし肉体的才能の問題で、プロになるかどうかが決まるのであれば、イチローと同じ遺伝子の子供を、自分で育ててみればいい。もし違う親が育てたのであれば、プロどころか、下手したら中学生ぐらいで体がボロボロになって、引退何てことだってあり得る。
特にイチローは、偏平足で疲れやすい体質でしたからね。
普通の子供以上に体のケアを行っていかなければ、筋肉が直ぐにパンパンに張って、怪我をしやすいのです。
それを更に、自己流や間違ったトレーニングで、インナーマッスルを使えなくさせ、筋肉を過剰に使うような体の使い方を覚えさせ、またそんなやり方で毎日一生懸命努力なんかしてしまうと、中学生頃に肘を手術して、引退みたいなことが起こる。
実際にイチローを育ててみて、「あれっ?私が育てたイチローは、特別上手くもないし、怪我ばかりしているぞ!」となれば、大体の人は、イチローの親とは、育て方が違ったんだろうなと、なるのではないかと思います。
残りの人は、何かしらの言い訳を見つけるでしょう。
しかしそんな事は出来ないのが、人生の難しい所であり、面白い所。