深い世界に行くためには、一つの事をやり続ける事です。広く浅くだと、深い所まではわからない。
例えば今は、情報化の時代となって、情報が溢れています。
そうすると一つの事に囚われている訳にはいかないので、広く情報収集を行うことが多くなっていますが、それだけだと表面的なことしかわからず、奥の深い所まではわかりません。
そのため何か一つの事を、やり続けることが、まず必要になっていきます。
では何か一つの事を長くやっていれば、深い世界に行けるようになるかと言えば、そうではありません。
例えば、ゴルフをやっているおじさんが10年やっていても、深い世界までわかるようになったかと言えば、そうではない人の方が多いと思います。
それは何故かと言うと、ゴルフを深く突き詰めていないためです。
その深く突き詰めるというのを、もう少し具体的に言えば、自分のわからないこと、出来ないことをやる、正しいと思っていることを疑う、間違っていると思うものを確かめる、そういったことです。
ほとんどの場合、自分の知っていること、分かること、正しいと思うものしか行いません。ゴルフで上手くならない人は、自分の出来る練習しかしない。
また何かあった時、そこで止めてしまったり、「これは才能だから仕方がない」と言ったように、理由を作ってしまう。
しかし深い世界を知ると言うことは、自分の知っている世界から一歩外へ出ると言うことです。
そのためには、自分の世界の中で一生懸命努力するのではなく、自分の知らないこと、出来ないこと、自分の考えとは反対のもの、間違っていると思っているものに、取り組まない限り、自分の世界から抜け出すこと、更に深い世界に行くことは出来ない。
何事も決めつけず、相手の考えが間違っていると思うものでも、時にはもしかしたら間違っているのは、自分の方かもしれない、と逆の発想を持ったり、
今までの自分であったなら、絶対こんなことはしなかっただろう、といった行動や、考えを持つことが出来れば、世界が広がり、深い世界にも繋がります。