潜在意識について、学校では習わないため、心理学などにでも興味が無ければ、余り考えたりもしないかもしれませんが、人生において潜在意識は非常に重要なものとなっている。

何故なら100％全て潜在意識が決めているからです。

現在の自分に何らかの不満があったり、幸せを感じなかったり、上手く行かなかったりなど、色々なことがあったりしますが、実はその全ては、潜在意識が決めた事であり、0.1％のミスもなく、100％実現化させている。

そのためある意味で、全て自分の思い通りの人生になっているとも言える。

 

ただ問題なのが、潜在意識（無意識）に自分が気付いていないことと、意識と無意識とが、ギャップが起きている事です。

そのギャップが無ければない程、全てのエネルギーが、一つの方向に向かっているから、そのパワーは当然大きいし、幸福感を持つことも出来る。逆に意識と無意識とが、離れれば離れる程、アクセルを踏んだとしても、同時にブレーキも踏むことになるし、いつまでも幸福感を持つことも出来ない。

 

たとえばお金持ちになりたいとする。

こうした話は、今までも何度もしてきた話ではありますが、お金持ちになりたい、もっとお金が欲しい、だけど今はお金がないため、幸福感を感じなかったりする訳ですが、

意識ではお金持ちになりたい、もっとお金が欲しいと思っていても、無意識では今の現状で満足しているために、それが変化しない限りは、いくら意識的にお金持ちになりたいとか、お金が欲しいと思った所、また強く思った所で、それが現実化することはない。

 

意識は関係ないんです。

 

逆に言えば、無意識的に自分はお金持ちだと思っている人であれば、意識的に貧乏だと思っていても、お金持ちになる。

全ては潜在意識がどう思っているか。

 

スポーツなんかでも、プロになりたいと言いつつ、自分のやりたい努力をしているだけで、全然プロになる努力はしなかったりする。

それは意識では、100％中の100％プロになりたいと思っていても、潜在意識では全くプロになることは思っていないからです。

 

もし潜在意識と言う言葉に、馴染みがないのであれば、無意識でいいのですが、生きている中で、全てを意識的に行うことなどは不可能で、多くは無意識に行っている。

だから「私に無意識（潜在意識）はない」なんていうことはない。

 

たとえば呼吸。

もし、「私、意識しなかったら呼吸出来ない」

なんて言ったら、夜寝たら死にます。笑

 

寝るにしても無意識だし、心臓などの内臓なども、意識しなくても勝手に働いてくれている。

体にしても、

「熱いかなぁ～、そろそろ手を引っ込めるか」

何てやっていたら、大怪我の元でしょう。

だから無意識的な反射システムがあるし、立ったり歩いたりするにしても、その動き全てを頭で考えて、腕や足を動かし、また転ばない様にバランスを取っているのではなく、その殆どは、無意識的に行っている。

 

だからよくよく考えてみれば、無意識で行っていることは、非常に多いのですが、それだけ多いと言うことは、人生においてそれが占める割合、重要性もそれだけ大きいのではないか、と考えられるでしょう。

しかしそれが無意識なために、「私はそんなこと考えていない！」のように、その存在にすら気づかず、意識的なことばかりに気が行き、「どうして上手く行かないんだろう」みたいな感じになる。

何となく、潜在意識って重要っぽいですね。笑

 

まず潜在意識と言う存在が分かって貰えたと思いますが、その潜在意識と意識とがずれてしまう、大きな原因となっているのが、人は無意識の内に現状を維持しようとするシステムがあり、

それがあることによって、いい面もありながらも、逆に現状維持システムが足かせとなって、上手く行かなくなる。

 

現状維持システムとは、たとえば体温が下がった場合、熱を逃がさない様にしたり、震えさせて、熱を起こし、体温を維持しようとしますが、そんな感じで、あらゆることに現状維持システムが働くことによって、快適な生活が送ることが出来る。

毎日、今日帰る家は20丁目、明日は11丁目、明後日は佐藤さん家みたいに、あれこれ変わっていたら、頭がパニックを起こし、不便ですね。だから現状を維持することによって、無駄なストレスを避け快適に過ごすことが出来たり、命の危機から、危険を回避することが出来る為、現状維持システムは、とても重要なことなんです。

 

ただし、逆にデメリットとして、現状維持システムがあることによって、いい方にも変わりにくくなる。

たとえば生まれつきずっと不幸な人、ずっと貧乏な人は、ストレスがありながらも、今までその方法で生きてこれたため、それが安全な方法であると、潜在意識が認識している。

そうするとこれから未知なことを行って、リスクを取るより、今までの不幸を取ることの方が、その人にとって安全なのです。

そうやって命を守る。

 

潜在意識で「私はお金持ちじゃない」と思っている人が、宝くじで1億円当たったとしたら、それは全くの未知なことであり、その突然の大きな変化には、対応方法もどんな危険が及ぶかが分からず、とても危険な状態です。

そのため一刻も早く元の状態に戻さなければならない。

その場合、わざわざ破産させることによって、帳尻を合わせ、現状維持させる。

 

これはよく聞く話だと思いますが、別に宝くじに限った事ではなく、それ以外でも、もう少しで上手く行きそうだったのに、あと一歩の所で失敗したりするのも、現状維持システムが働いたことからです。

だから一見上手く行っているようでも、その裏で潜在意識が現状に戻そうとする力が働いている。

潜在意識はそれを実現させるためであれば、なんだってやる。

 

ある人は、少し上手く行かせれば、調子に乗るタイプであることを知っているため、わざと上手く行くように仕向け、そこから失敗させる。

またある人には、話を聞いても、直ぐ忘れちゃうようにする。

またある人は、直ぐくじけるタイプだから、何らかの困難をいくつか与える。

と言うように、それぞれの性格、タイプに合わせて、100％ココロのスキマお埋めします。笑

 

何か上手く行っている時に、「こんなはずじゃない。きっと何かあるぞ」と思って、実際に何かあると「やっぱりそうだ」とほっとしたりしますが、それもモロに現状維持が働いたからですね。

 

もし今の自分を変えたいのであれば、現状維持を解除して、潜在意識を変えるしかない。

また特に大きな目標があって、それを実現させたい時などは、元々潜在意識にインプットされている人ならいいのですが、後天的に潜在意識を変えようとしている人なんかは、完全に切り替わったのであればいいですが、そうでなければ、油断すると直ぐに元に戻ってしまうので、潜在意識の確認作業みたいなこともいる。

その辺が難しいものですが、長くなってしまったので、今日は取り敢えずこの辺で。