騙されない秘訣などと言うものは、ないっちゃあ~、ないのですが、私が今までやって来たことで言えば、自ら小さく騙されること。
それによって経験を積み、大きく騙されないようにする。
だから結局騙されるのですけどね。
誰だって騙されたくなどないもので、その気持ちが強くなれば成る程、徹底的なガードを作る。
しかしもしそのガードを突破された場合は、完全に無防備状態になっているため、大きな痛手を受けることになる。
またそれをしたくないから、当たり障りのない様な無難な道を選ぶ。
私にしても、無難な道を進みたいですが、ただ騙され続けたくはないし、大きく失敗はしたくないので、それを考えたら、小さく騙されて経験を積んでいた方がいい、と思っています。
病気にしても小さく病気をしていれば、大きな病気を避けられる面もある。また小さな病気一つしたことが無い人が、ちょっとした病気をすると、大きなショックを受けて、立ち直れなくなる事もある。
こうした考えは、プロスペクト理論にも通じますが、野球のバッターと同じで、いくら失敗したくないと思った所で、凄い選手でも7割は失敗するのだから、上手く負ける負け方を学んだ方がいいのです。
プロスペクト理論の実験
質問1
A:100万円が無条件で手に入る。
B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
質問2
200万円の負債を抱えている場合。
A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。
あなたでしたら、どちらの選択肢を取るでしょうか?
質問1は、堅実性の高い「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多いとされています。
質問2は、質問1で「選択肢A」を選んだ人ならば、質問2でも堅実的な「選択肢A」を選びそうなものですが、質問1でAを選んだほぼすべての者が、質問2ではギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されているいます。
つまり人は、目の前に利益があると、利益が手に入らないリスクの回避を優先させ、損失を目の前にした時には、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということです。
騙されないということでもう一つ言えば、私は「自信」というものを、全く当てにしないようにしています。
自信というものは何の根拠もないものですが、不思議と「絶対こうだ!」のように強く思うと、それが真理、真実であるかのように思ってしまうものです。
たとえどんなに自信を持っていたとしても、それはあくまで自分がそう思ったに過ぎず、当たっているかもしれないし、当たっていないかもしれない。
自信というものが、いかに当てにならないかは、これを見れば分かります。
芸能人格付けチェック。笑
まだ見てはいませんが、どんなに自信があったとしても、外れて恥ずかしい思いをした人もいるでしょう。逆に自信満々な人程、自信が無くても、その人の方が正しかったりする。
これを見て、いかに自信など当てにならないかを、よく勉強し覚えておいて下さい。
そうしないと、スポーツを教える時など、私困ります。笑
騙されたくないのであれば、自信に惑わされない事です。
人は、雰囲気やイメージを大事にしますが、それと同じように、自信に満ち溢れていると、「そこまで自信持って言うのだから、きっとそうなのだろう」と、それに惑わされてしまいます。
人生経験がまだ少ない女性なら、オレオレ系の男性が好きでしょう。
しかし既に説明したように、自信など関係ありません。
判断する時には、自信などの雰囲気ではなく、情報などから客観的に、また冷静に判断する。
たとえばカリスマ的な存在には、大勢の人が集まっていきますが、これはカリスマは自信に満ち溢れ、断滴定な話し方で導くようなことを言うのに対し、
集まる人には、自分で考え判断したり責任を負いたくなく、何かにすがりたい、依存したい気持ちがあって、カリスマに引き寄せられ、またカリスマに酔いしれることが出来る。
そうした関係性がある訳ですが、カリスマ的な存在であっても、全てが正しいとは限らないので、「自信に満ち溢れていから正しいだろう」、と考えてしまうと、本当に正しい判断が出来なくなります。
逆に真面目で現実的な話には、夢がなく、また幻想の世界で気持ちよくなれなかったりもするので、一般的には食いつきが悪く、
むしろ「誰がそんなことやるの!」みたいな感じで、ののしられたりもありますが、気持ちいいことを言ってくれる人よりも、そういう人の方こそ信用すべきであったりもします。
自信満々に断言したり、気持ちいいようなことを言っている人の話は、気持ちがいいかもしれませんが、それによって判断出来なくなったりするので、少し気を付けてみるといいかもしれません。