相手に合せるという事

「相手に合せる」

これはセミナーで、一度話したテーマですが、一般的には、余りいいイメージを持たれないかもしれません。

しかし相手に合せることは、とても重要なことで、今の日本ではそれが忘れさられていますが、セミナー参加者に、より深く理解して貰う為にも、少し説明しようと思います。

 

例えば自宅にちょっとした畑があるとして、そこに何を植えますか?

トマト?キュウリ?ナス?大根?レタス?

色々あると思いますが、普通は自分が何を植えたいのかを考え、それを植えると思います。

しかし本当にいいのは、自分が植えたいものを植えるのではなくて、その畑に合ったものを植えることです。

そうすれば、余計な肥料だのなんだのといったことがいらなくなるし、元気に育ってくれる。

この考えが畑のことだけでなく、他の事にも当てはまりますが、今の時代は、自分の主張が強すぎるから、そう言う考えを持つことが出来ない。

 

例えばスポーツをやっている人は、プロアスリートになりたいと言う。

それを言うのは、もちろん自由。

しかしプロアスリートとして採用する会社は、プロになりたいといった人を、採用している訳ではありません。

会社の方針に合っていて、必要だと思う人材を採用する。

プロのチームと言っても、会社と全く同じですから、チームが必要とする人以外はいらない訳です。

 

だからプロのアスリートになるためには、自分たちが考えた練習を、好きに練習するというよりも、

「採用されるためには、どういった練習をしなければならないのか」

「どういった選手になる必要があるのか」

そういった、逆の発想を持って練習に取り組まない限り、会社が求める人材にはならない。

 

プロになりたいと言う人に、時折言いますが、

「あなたはプロになりたいと言うかもしれないけど、会社がどういう人を必要としていて、またそれを知ろうともしないで、ただプロになりたい、採用してくれって言ったって、それは我儘を言っているだけだよ」

やるべきことをやらないで、自分の好きなことだけをやって、プロになりたいと言われても、困る訳です。

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